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真新しい校門の前に５つの影が伸びる
｢こりゃあ相当荒れてんなぁ。｣
類がそう言って苦笑いする
最近出来たばかりのはずなのに此処の校舎はかなり汚れ、傷が入っている
｢僕らの学校の方がまだ古いはずなのにね…｣
空也が不安げに棗を見る
｢行くぞ。｣
そう言って前を見据えながら足を踏み出した棗に続き、全員が校内に足を踏み入れた
校舎の一番奥にある部屋の前で棗が足を止める
すると、ギィッと扉が開き、中にはズラリと何十人もの強面の男達が並んでいた
その先には黒いソファに足を組んで座っている一人の男
その男は、棗達を見てニヤリと笑い、口を開いた
｢よぉ、臨堂棗。
少し遅かったじゃねぇか。
まぁ、わざわざ"王様"がお越しくださったんだ。
歓迎するぜ。｣
そう言って"赤羽都雅(あかばとが)"はまた不敵に口角を上げた
｢まぁ、適当に好きなところに座れよ。｣
そう促され、棗達もソファに腰掛ける
真央が口を開く
｢…今回はどういったご用件で？｣
そう問う真央にからりと笑う都雅
｢優秀な秘書が居て羨ましいね。たがまぁそう焦るな。｣
真央の表情が険しくなり、じっと都雅を探るように見る
さらりとした金髪の髪とキラリと光るカラフルなピアス達
黒いタンクトップから覗く程よく日に焼けた逞しい腕
悪戯っぽく光る自信に満ちた目
そしてこの状況を楽しむように笑うこの男に
｢…掴めねぇな…。｣
類が眉をひそめて呟く
｢…何が目的だ。｣
それまで黙っていた棗が重々しく口を開いた
｢俺達を世間話なんざするために呼び出したわけじゃないんだろう？｣
そんな棗をさも面白そうにカラカラと笑う都雅
｢…何がおかしい。｣
睨みつけるようにして棗が都雅を見る
｢いや、あの噂の"臨堂棗"が俺達の
脅しにノコノコやってくるなんて予想外だったからな。
"王様"は市民の"平和な日常"がよほど大事らしい。｣
｢てめぇ…｣
低くこれ以上のないくらい怒りを含んだ棗の声に空気が凍りつく
｢まぁ待てよ、俺達も別にお前らに喧嘩を売ろうってわけじゃねぇ。
此処も最近出来たばっかだからな。闇雲に敵をつくるなんて馬鹿な真似はしない。
ただ、｣
そんな棗を気にもしない都雅はそこで一旦言葉を区切り、此処にいる全員の顔をぐるりと見渡した
｢此処も最近出来たばっかだろう？
だからここら辺のトップであるお前らに"開校祝い？"っつーのを貰いたいわけだ。｣
｢…どういう意味だ？｣
そう問う棗にニヤリと笑い、都雅が桜雪を指さした
｢くれよ、そいつ。｣
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蒼(プロフ) - jupi**さん» わぁぁっ！ありがとうございます！♪♪ (2015年4月30日 19時) (
レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
jupi** - 4まで読みました！文章がとても綺麗で純粋で…優しい気持ちになれますね（´ ｀*）先が楽しみです！ (2015年4月30日 17時) (レス) id: c13b622e53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 実さん» す、す、すいませんでしたぁっ！！(一同) (2015年4月15日 6時) (レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - はーい、雪ちゃんいじめた奴ら〜♪……………………覚悟はいいか(怒) (2015年4月14日 12時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - 雪ちゃんトドメさしてるから (2015年4月7日 18時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2015年2月13日 22時
