☆ ページ28
…
窓際の棚に携帯を投げて、すぐセンセイのそばに戻った。
抜け落ちそうな頬っぺをなるたけ優しく、丁寧に撫でた。
「……ごめん」
「ぅん」
「センセイが可愛すぎて…」
「ぅん」
「マジだよ？」
「……ぅん…」
センセイの唇にどんどん近づく。
心臓がうるさくなったのか、部屋が静まりかえったのか
とにかく、センセイと俺の鼓動はひどく似ていた。
センセイは怒っていたんじゃなくて、わかってるよって
言いたかったのかもしれない。
ほんとは少しこわかったこと。それが、俺とセンセイの
重なった部分だから。
「 もう止めらんないよ？」
ほんとは、すごくこわかった。
センセイのこと手に入れてしまったら、同時に失う権利も
手に入れてしまうから＿＿。
「……止めないで 」
だけど、その、"こわい" って気持ちが、たぶん愛なんだ。
…
「あっ、あぁっ、、んぅっ…」
「センセ…っ！」
センセイと１つになるのは、思いのほか手こずらなかった。
センセイはやっぱり、教えるのが上手だ。
「あーやっばい、出るッ…」
「え、あ、もぉ…っ？」
しわくちゃに乱れたセーラー服ごとセンセイを抱きしめて
力任せに腰を打ち付けた。
確かに、さっきセンセイの口に出してから、さほど時間は
経っていない。だけど、余韻が消えないうちにこれじゃあ、
次の波がきて当然だ。
" 女子高生はこぉいうの、、してくれないんじゃない？"
センセイはそう言って、俺のアレを
気持ちよすぎて情けない声が出た。思い出すだけで、波が
大きくうねる。
「センセ…っ、、センセイ、好きだよ…っ」
「あっ、！あぁっ！んん…っ！」
生まれて初めてだった。
腹の底から言いたいことがあふれでてくる熱を感じていた。
センセイも、同じだといいと思った。
「っ、センセイは…っ？」
細腰をぎゅうっ、と抱き寄せ、わざと邪魔するように腰の
動きを速める。目には見えない何かを乗り越えて、もっと
近くにきてほしかったから。
センセイと一緒なら、ここがどこでもこわくなかった＿＿。
「……っ、好き…っ」
「センセッ、！！」
たとえ全てが、いつか、とけてしまう魔法だとしても＿＿。
それでもいい。
☆次回☆
最初で、最後の、戦わない戦いへ
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しょこる(プロフ) - きょーかさん» 連載中も素敵なコメント頂けて、楽しく書き切ることができました(*^^*)ありがとうございます＊たまにはやぶくんとセンセイに会いに来てくださいね。よかったら他のお話や次回作もよろしくお願いします☆彡 (2019年11月28日 18時) (
レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - ちちちさん» 最後までお付き合い下さり、ありがとうございます☆キラキラした気持ちをお届けできて嬉しいです＊私もセンセイには掴み切れないふんわりパステルピンク。そんなイメージを持っております*^^* (2019年11月28日 18時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - Yokoさん» いつも身に余るお言葉ありがとうございます＊ナチュラルに何年も我慢してきたやぶくんですからね、、そりゃもう朝から昼からオオカミでしょう笑★もちろんセンセイも満更じゃないです(//-//) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - しろくまさん» タキシード仮面…！！★世代的にもキュンキュンしてしまう喩えをありがとうございます(*^▽^)/ ややこしいことに巻き込まれまくってきたセンセイが、いよいよ幸せになる番です＊ (2019年11月28日 18時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - みるみるみるきーさん» 長らくお待たせいたしました…(´ω`)ひと夏の経験で終わってもおかしくない恋でしたが、何年かかっても終わらない途切れない、それがこの２人です。これから可愛いお家で恋人を楽しむことでしょう〜(*^-^*) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこる
| 作成日時：2019年3月14日 22時
