【HQ】MajiでKoiする5日間 Ⅲ 【月島蛍】 (ページ6)

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52秒シンデレラページ6

52秒経過

-A side-

『清水先輩、わたしランニングの方付いていきますね!』

「ありがと、Aちゃん」

『いえいえ!慣れてるので!』

ランニングをしているみんなと並走するのは、北一時代にもよくやってた。

日差しが少し強いけど、風が気持ちいい～

『ほらほら、蛍～がんばれ～』

「ちょっと…っ、君も走ってみたら……っ!?」

最後尾を走る蛍に声をかける。

蛍はスタミナが課題かな?

『日向くんと飛雄ちゃんに置いてかれちゃうぞ～』

「あの変人…っコンビと一緒にしないでくれる……っ!?」

う～ん、まあ確かにあの2人は規格外かも。

影「え?ちょっとおい!どこ行くんだ!?」

澤「まずい、日向が違う方向に!!悪いA!チャリで追いかけてくれ!!」

『は、はい!』

「ほらほら、A～がんばれ～」

ここぞとばかりに笑う蛍。

『……澤村さん、蛍手抜いてるのでしっかり見てやって下さいね!』

「ちょ、A!」

蛍にあっかんべーして日向くんを追いかける。

ーーーーー

一生懸命漕いでるのに、なかなか日向くんに追いつけない。

何あの子!?スタミナお化け!?

『ハァハァ…っ!い、いた!!』

ようやく追いついた～!!

ん?誰かと話してたのかな??

黒いツンツン頭の人と、プリン頭の人に手を振ってる…

『日向くん!』

「あ、A」

『もー探したんだからね?ほら、戻るよ!』

「ごめん!!突っ走ってたら迷っちゃって!」

『ほんと日向くんは、どんな練習も全力だね』

「お、おう!
…あっ、これ研磨のシューズだ!!」

ケンマ??

さっきのツンツンかプリンの子のことかな?

シューズの片方を落として行っちゃったのか…

「俺、届けなきゃ!!」

『ちょ、日向くんはランニング戻らなきゃ!』

「でも!!」

『～～っ!じゃあわたしが届けるから!!みんな3つ目の角で待ってるから日向くんは戻って!』

…お人好し馬鹿だ、わたし。

それにしても、どこの学校だろう…

あ、内側に"ネコマコヅメ"って書いてある。

ん?ネコマ?

NEKOMA?

……音駒!?

なんたる偶然……

たしか、烏野総合運動公園の球技場にいるって武田先生が言ってたような……

そうとなれば…

靴を自転車のカゴに入れて、ペダルに足を掛ける。

『待っててね、シンデレラ!』

額の汗を拭って、思いっきりペダルを踏み込んだ。

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