【HQ】MajiでKoiする5日間 Ⅲ 【月島蛍】 (ページ16)

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62秒恋バナページ16

62秒経過

-月島 side-

「だ、だ、だ、大地～!!スガがAちゃん泣かして修羅場やってる!!」

ドタドタと東峰さんが真っ青な顔して食堂に駆け込んできた。

…Aが、菅原さんと??

「っ!?」

思わず、がたんっと大きな音を立てて立ち上がる。

…いやいや、何かの間違いデショ。

静かにまた席に着く。

「ツッキーらしくないなあ…」

「…うるさい山口」

少し遅れてAと菅原さんが食堂に気まずそうに入ってきた。

なんで一緒にいるわけ?

無性にイライラする。

それに…

清「Aちゃん大丈夫??目、赤い。菅原に何か言われた?」

『菅原さんのせいじゃないです!わたしが勝手に…』

…それに、なにがあったのか気になって仕方ない。

そう思って、2人を見ていたら菅原さんが僕の視線に気付いた。

その瞬間、

「ぷっ」

「なっ!?」

ぷっと吹き出し、僕にニヤニヤした視線を送る菅原さん。

はあ!?

なんなんだよ!?

ーーーーー

「月島～ちょっといい?」

夕食後、菅原さんが例のニヤニヤ顔で話しかけてきた。

「いいですよ、ちょうど僕も話があったので」

ムカついたから、椅子から立ち上がってちょっと見下ろす形でそう言ってやった。

「うわ、かわいくね～」

「男に可愛さ求めてどうするんですか」

しょうもないやり取りをしながら、連れてこられたのは合宿所の裏口だった。

「単刀直入に聞くけど、お前とAちゃん付き合ってないんだろ?」

「…それは本人から聞いたんですか」

「今日及川と話してるのを聞いて、さっきAちゃんにも確認した」

「じゃあ僕から聞くことなんてないんじゃないですか?」

僕はため息をつきながらコンクリート部分の段差に腰掛ける。

「いやでも、お前Aちゃんのこと好きだろ?」

「はい?」

かがみ込むようにして僕の顔を覗き込んで菅原さんが聞いてきた。

「付き合ってる"ふり"するだけなら、誰も見てないところでお姫様抱っこなんてしないべ?」

うっ…見てたのか…

「それに、他の男と話してても睨まないべ?」

気づいててあの時笑ったのか…

「…菅原さんって、意外と捻くれ者ですよね」

「月島に言われるのは心外だな～」

ここまでバレてるなら、隠す方がカッコ悪い…か。

「わかりましたよ、話しますよ」

「後輩と恋バナってドキドキすんな～!」

この人が本当に副主将でいいのか?

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