キムソクジンの妹は強い。 (ページ10)

今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:98,630 hit

ヒナページ10

HN「んで、どうだったの？」

『なにが？』

HN「宿舎行ってきたんでしょ？
わーかっこよかった～的なやつ無いの？」

『なわけ。あんな変態怪獣どもにそんなこと思うわけないじゃない』

ただでさえかっこいいなんて言ったら調子に乗るに決まってる

私があの人たちの目の前でかっこいいなんて口が裂けても言えない

HN「でもイケメン揃いなんでしょ？」

『そりゃトップアイドルだからね』

HN「相変わらず冷めてるねA」

『あんたもね。イケメンに興味無いくせによくそんなこと言えるね』

HN「人の話は面白いじゃない」

『やめて』

人の話を酒のつまみにするように聞くんじゃない、未成年のくせに

HN「でもさ、あんた大丈夫なの？」

『なんの話？』

HN「言ってたじゃない、お兄さんと自分じゃ色々違いすぎるとかなんとか。ここに来た理由を話したときに」

ああ、そのことか

HN「それなのに自分から関わりに行っちゃって辛いとかないの？」

うーん。なんだかなぁ

『辛いとかじゃないのよ
ただ……まぁいい気分では無いけども』

オッパたちはいい人

自分勝手に見えてちゃんと私のことを1番にかんがえてくれてる

きっと私が本当に宿舎に行きたくないといえば強制はしないだろう、そんな人たち

HN「Aが平気なら何も言うつもりはないけど、自分に嘘つくのはやめなさいよ」

『うん、ありがとう。ヒナ』

HN「いーえ。んじゃおやすみ」

『おやすみ』

ヒナが出ていったリビングで少し考える

私はヒナにも心配をかけてしまってたのか

なんだか申し訳ないな

でも、今私が1番に頼れるのは間違いなくヒナだ

そういう存在が近くにいてくれるって嬉しいな。感謝しないとなぁ

さっきも言った中学の話

私が有名人の妹だって知った瞬間手のひらを返すように仲良くしようとしてきた人はたくさんいた

それをいいことに告白してくる男もいた

そんな中学生活を送ってしまったから、高校生のくせによく枯れているとか冷めているとか言われるようになったのかな

でもそれは私のせいじゃない

周りに寄ってきた人たちのせい

もっと言えばジニオッパのせい
防弾少年団のせい

何度もそう思った

オッパがすごい人って家族が羨ましいみたいなこともよく言われているけど別にそんなことない

私からすれば迷惑な話だ

静かに普通に生きていきたくても、周囲がそれを許してはくれない