キムソクジンの妹は強い。 (ページ46)

今日:14 hit、昨日:6 hit、合計:98,636 hit

悪い予感は当たるものページ46

YI「ちょっとA、あんたついに女からも告白されるようになったわけ？」

『は!?』

いやいやいやそれはないでしょ

そりゃお前男みたいとか、顔だけ女とかは言われるけどさすがにそこまででは……

え、ほんとにそれなのかな？

さすがに傷ついちゃうよ？女だもん

そうじゃないなら…………

あんまり考えたくないけどそっちの方が可能性高いか

『えっと……なにか私に用事？』

その子は恥ずかしながらもじもじしている

おいおい、ほんとに告白の場面みたいじゃん

おいユイ、少しずつ離れてくな

にやにやしながらこっち見んな

「あの！いくらでもお金は払うのでキムソクジンさんの写真を譲ってもらえませんか？」

ああ、やっぱそっちか

『………ごめんね。そういうのは事務所から止められてるし、もしあなたに渡したらあなたも私も犯罪者になっちゃうから』

きっとこの子も悪気があるわけじゃないんだろう

ただ自分の好きな人のグッズがほしい、それだけ

「お、お願いします！私、ジンくんのために沢山貯金してバイトも頑張ったんです！なのにライブもファンミも外れて……。Aさんしか頼りがないんです」

本当にジニオッパの事が好きなんだな

『うん、でも…………ごめんなさい。私はあなただけのためにそんなことはできない。』

「…………そんな…」

久しぶりだな、こんなこと

「ねぇ、あんた」

その子の後ろから、友達らしき人が出てきた

そして私を睨みながら、言ったんだ

「あんた、ちょっといい身分だからって調子乗ってんじゃないよ。この子の気も知らないで、よくそんな冷たいことができるね」

ああ、この子もただ、心配してるだけ

いい友達をもってるんだね

『私はあなた達のために言ってるんです。そんな事をしても、応援される人たちは喜ばない。ちゃんと、正しく、支えてあげてください。お願いします』

私がオッパたちのために出来ることは、これだけ

最大限に、誠意を込めて

『ごめんなさい』

ごめんね、こんな妹があなた達の近くにいてしまって