スパイスティー【黄・赤・緑】 (ページ8)

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8 醍醐味ページ8

大「なぁA…お風呂一緒に入らん？」

え…？

急な爆弾発言が投下され思考が停止する

『入りません』

大「え〜、なんでよ〜」

眉は下がり

目は潤み

捨てられた子犬のように悲しがっている

『変なことしないって約束でしょ！』

大「ちぇっ、はーい」

以外にも大人しくお風呂へと入った

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大ちゃんがお風呂に入っているころ

少し暑くてベランダに出た

チラッと隣を見ると

大橋さんがいた

和「あ、Aちゃんやぁ〜、今日は一人でのお酒やぁ〜」

『また今度是非』

和「待っとるねぇ〜」

そういえば料理のお礼…

『料理すっごく美味しかったです！』

和「ほんま〜？よかったぁ」

和「また食べたい時いつでも言ってな？それか部屋で一緒に食べるぅ？」

『あの、大橋さん』

語尾がふわ〜ってしてる

和「ん？なぁに？」

『酔ってます？』

和「結構飲んだなぁ」

和「ヤケ酒でもあるし気合いを入れるためのお酒でもある」

彼の目は複雑な色だった

『なんのための気合いですか？』

気合い…

その言葉が引っかかる

和「まぁ色々や」

そう言った大橋さんの目はどこか遠くを見つめているようだった

扉の音がする

大ちゃんがあがったようだ

『あ、行かないと』

『すみません、私はこれで』

和「ん、ばいば〜い」

和「……」

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私もそのあとお風呂に入った

髪も乾かした

準備バッチリ

もう寝るか〜

大「A？もしかして寝るつもり？」

『うん』

大「ちゃうやろ。お泊まり会の醍醐味といえばこれ♡」

大ちゃんの手にはホラー映画のDVD

え、嘘

『無理無理無理無理』

大「だいじょ〜ぶ、いざという時はこの大ちゃんが守ったるで♡」

大「二人で見れば怖くない！」

『え〜〜〜』

そしてほぼ強制的に大ちゃんとホラー映画を一緒に見ることになった