スパイスティー【黄・赤・緑】 (ページ5)

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5 なにこの状況ページ5

そんなことを話してると私の隣の部屋がガチャっと開く

？「Aちゃんおかえり…って誰？」

え！？

『大橋さん…！』

大「A？
　あの人だーれー？」

大ちゃんの顔が歪む

なにこの浮気現場みたいな雰囲気

ひとまず説明しないと…！

『あっ、えっと大橋さんこちら幼馴染の西畑大吾』

『大ちゃんこちらお隣さんの大橋和也さん』

和「あぁー、幼馴染かぁそうかそうか」

和「彼氏やないんや〜、よかったー」

大「彼氏じゃないけど彼氏みたいなもんです」

『え？』

私と大橋さんが同時に大ちゃんの顔を見る

和「幼馴染なんやろ？」

そうです

その通りです

大「そうだけれども…」

二人の視線がぶつかり合う

まるで火花が散っているよう

なんでこんなバチバチしてんの！？

『まぁまぁ、落ち着いて』

大「ええです別に。これからAの部屋泊まるんで」

和「えっ！？そうなん！？Aちゃん？」

大橋さんが目を大きく開き

驚きの表情をみせる

『はい…まぁ…あはは』

私が返事をするとさらに視線の戦いが激しくなった

ヤバいやばい話の向き変えないと

『どうしよう…大ちゃんの夜ご飯分の材料無い…』

そう、今冷蔵庫の中にはろくなものがない

事実だ

和「そうなん？じゃあ俺の料理おすそ分けしよか？」

え、！？

『え！？いいんですか』

和「ええのええの、いっつも多く作りすぎてまうし」

大橋さんは嬉しそうに笑った

『じゃあお言葉に甘えて』

和「これからもいっぱい頼ってな」

『はい！』

和「ちょっと待ってな、とってくるから」

大橋さんは小走りで部屋に戻っていく

大「あーあ、Aの料理はおあずけかぁ」

大「ええや
　また来るし」

なにそれ

聞いてない

『また来るの？』

そう問いかけると

大「もちろん♡」

と当たり前のように返答した

部屋から大橋さんが出てくる

和「お待たせ」

『わぁ、美味しそう』

和『煮込みハンバーグと野菜のマリネやで」

なんこれめっちゃ美味しそう

もはやプロ級…

大「A？はよ部屋入ろ？」

大ちゃんが私の腕を引っ張る

大ちゃんの顔は「不満です、僕。」みたいな顔だ

『う、うん』

『大橋さん、料理本当にありがとうございます！』

和「よかったら味の感想聞かせてな？バイバイ〜」

『はい！』