スパイスティー【黄・赤・緑】 (ページ40)

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37 オムライスとナポリタンページ40

「お待たせいたしました」

コトッという音と共にナポリタンとオムライスがテーブルに置かれる

和「…わぁ！うまそう…」

和也さんの目がキラキラと輝く

『…美味しそう…。冷めないうちに早く食べましょ！』

和「そうやな。早く食べないと！」

オムライスを一口、口に頬張る

ケチャップ味のチキンライスの旨みが口いっぱいに広がり、フワトロの卵と口の中で一体化する

こんなに美味しいオムライスは初めてだ

『…美味しい。』

和「…うん。やばい…久しぶりやけど、うますぎる」

手は止まることを知らずにどんどんオムライスを食べ進める

和也さんのフォークも止まらない

『ふぅ…。美味しかった、ご馳走様でした』

和「ふふっ、満足してもらえて良かった。でも、Aちゃん。もう一つお楽しみがあるで？」

『…お楽しみ？…あ！プリンアラモード！』

オムライスに夢中で忘れていた

結構オムライスでお腹が膨れてしまった

食べれるかな…？

と、不安が胸をよぎる

和「あ、せや。コーヒーいる？ここ、コーヒー有名やねん」

『…いります』

和「アイス？ホット？どっちもうまいんやけど」

『じゃあ、アイスで』

和「俺もアイスにしよ」

すいませーん、と声をあげ和也さんはコーヒーを二つ注文した

和「プリン来るまでの間、ちょっとお話したいことあってさ。」

『…はい？なんですか？』

和「会社でいじめとかない？」

『ないです』

和「なんか、後ろつけられたことととかない？」

『…えーっと、』

和「大丈夫。正直に話してくれたらええから。」

『…あります。新入社員の子達の歓迎会をした後に後ろつけられたことあって。怖くて走って逃げたんですけど』

和「一回だけ？」

『…はい。多分』

和「…んー。俺が考えるに、一回だけじゃないで」

『…え？』