スパイスティー【黄・赤・緑】 (ページ1)

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1 後輩くんページ1

桜がひらひらと舞う日、うちの部署に一人の新入社員がやってきた

謙「今日からお世話になります！長尾謙杜です！」

元気、笑顔

すごい

ハッピーオーラが溢れ出してる

上司「じゃあAくん長尾くんの教育係よろしく頼むよ」

『はーい』

ん？

ちょっと待てよ

『ってええええ！？
　私が教育係ですか？無理ですよ！』

上司「まぁまぁ、そんなこと言わずに」

マジか

たしかに入社してから2年目で後輩ができるような歳ではあるけども…

チラッとその新入社員くんを見る

すると彼は「よろしくお願いします！」とニカッと私に微笑んだ

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『あ、えーっと教育係の鈴木Aです』

謙「よろしくお願いします！
　 A先輩！」

彼の爽やかな声は耳によく通る

『長尾くん、よろしくね』

謙「あのー、A先輩！」

『ん？どうした？』

謙「名前呼びがいいです」

『え』
　

な、なんで？

いきなりだな

『けっ、謙杜くん…？』

するとすこし考え込んで

謙「んーやっぱ長尾くんのままでいいです、
　いつかもっと仲良くなってから言ってもらいますわ」
　

なんで名前呼びがよかったんだろ？

若干の疑問が残る

『う、うん』

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それから仕事の内容を教えたが長尾くんはスイスイ覚えてくれた

私が入社した時よりも遥かに優秀…

すごいな

一人で関心していると肩をポンポンと叩かれた

振り向くと

？「後輩くんはどう？」

『あっ丈くん』

彼は藤原丈一郎

部署は違うけどとても仲の良い同期だ

『もう長尾くんがめっちゃいい子で助かってるよー』

丈「俺んとこのみっちーもいいやつやで」

『みっちー？』

聞き慣れない名前を口に出す

謙「みっちーゆうんのは、俺の同期の道枝駿佑てゆう子です」

そういえば今年の新入社員の中にそんな感じの名前の子いたような気がする…

『そうなんだ』

謙「藤原先輩、みっちーの教育係なんやぁ」

丈「おっ。俺の名前覚えてくれたんか」

謙「もちろんです！」

丈「藤原やなくて丈でいいで」

丈「ほなAも謙杜も仕事頑張り〜」

『うん！バイバイ』

謙「藤、やなくて丈先輩と仲ええんですね』

『同期なの』

謙「そうなんや。一つA先輩のこと知れて得した気分です！」

彼はまたまた爽やかな笑顔と声を私に向けた