【d!】あつまれ！われわれの森！

＊day11 ねぇ、お願いだから自分が着る服選んで？？ ページ44

部屋でだらだらしているとコンコンと戸を叩く音が聞こえた。

ゾムかな？と思いながらドアを開けると立っていたのはオスマンさん。

os「おはようAちゃん！」

『おはようございます！あ、もしかして！』

os「そう！お店ができたんよー！」

嬉しそうなオスマンさんに手を引かれロボロさんのお店の横に建っている服屋さんにたどり着く。

『わあ！お洒落ー！』

os「やろー？中もええ感じなんよ！」

『本当だ！すごい！！』

os「ひとらん！これがAちゃんやで！可愛いやろー！」

ht「…。」

ひとらん？と思いながらオスマンさんの目線の先を見ると部屋の隅でミシンを動かしている男性がいることに気づいた。だけどこちらに目もくれず熱心にミシンを動かしている。

『あ、あの！Aです！よろしくお願いします！』

ht「…。」

チラッと一瞥してまたミシンに目を戻すひとらんさん。うぅ…なんか歓迎されてない…？

os「もぉー！ひとらんは人見知りなんやから！Aちゃん気にせんといてな、元々こういう奴なんよ！」

『あ、は、はい。もしかしてひとらんさんがお洋服作ってるんですか？』

os「そうそう！俺がデザインを考えてひとらんが作るんよ！それを兄さんが色んなところに売り込みに行ってくれとるんよ！」

『オスマンさんにはお兄さんがいるんですね！』

os「へ？あぁ、兄さんは兄さんって名前なんよ。ややこしいけど俺の兄ではないんよ！」

『そ、そうなんですね？』

os「まぁ深く考えんで。それより今日は何の服見る？」

『うーん、悩みますねぇ！』

?「今日はピンクの服が着たいシン！」

『ピンクかぁ春らしくていいよね！ってロボロさん？』

rb「ありゃバレた？」

os「言われた通りちゃんと緑以外も持ってきたで。仕方なく。」

rb「よし！今日は俺が服選んだるな！！」

『いや、私着せ替え人形じゃないんですよ？？』

rb「え…はい…。調子乗りましたごめんなさい…。」

だーかーらーロボロさんのしょんぼり顔は罪悪感バリバリに抉るのよ…。

『あ、いや、き、今日はロボロさんに選んで貰いたいなー？』

rb「せやろ！任しとけ！！」

フンフン鼻歌を歌いながら服を物色するロボロさんにオスマンさんはともかくひとらんさんまで哀れんだ顔をしていた。

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