4 ページ4
暫く炎がパチパチ音をたてているのを聞いているとグルッペンさんが話し始めた。
gr「改めて、無人島へよく来てくれた。ちょっと今から自分語りをさせてもらう。…俺には昔から大きな野望があったんだ。それは"自分の国"を作ることだ。その為に俺はあらゆる知識を身につけた。政治、経済、法律、建築など考え得る限りのジャンルを学んだ。だがあたりまえだが"国家"を作ることは出来なかった。そこで俺は考えた。国家が作れないなら何もない無人島を買い取ってそこに文明を作っていきたいと。それが、この無人島移住パッケージだ。これは俺の今までの経験の集大成。一世一代のプロジェクトだ。お前達となら必ずやり遂げられると思っている。これから一緒にこの島を創りあげていこうではないか。」
パチパチパチ。
数秒の静寂の後、私が拍手をすると皆盛大に拍手をした。
ci「…まじ最高やない！？これからこの島が発展して行くさまをこの目で見れるんやろ！？」
rb「"俺ら"が発展させんねんで！」
ci「くぅー！かっこいい！！」
syp「夢があるなぁ。発展していったらほんまにいつか国として認められる日が来るんちゃう？」
『本当だね！世界一小さい国とかで有名になるかもよ！？』
思い思いに話しているとグルッペンが手を叩く。
gr「皆の心が一つになったところでこの島に、いや、この国に名前をつけようと思う。」
『我々開発が創る国なんだから我々国一択じゃない？』
ci「我々の国、うーんいいねぇ。」
syp「俺もそれに賛成かな。」
rb「じゃあ決まり？」
gr「だな、では今日からこの国の名前は我々国だ！では遅くなったが乾杯するぞ！」
皆でグラスを上に掲げる。
gr「では、我々国の建国を祝って…。」
「「「「かんぱーい！！！！」」」」
---
キャンプファイアの炎を囲みながら五人でいろんな話をした。
ロボロさんは流通系の仕事をしていた時にグルッペンさんにスカウトされたとか、チーノくんは実は元お寺の住職さんだとか、ショッピくんは元教師だとかそんな話をしながら夜はふけていった。
そろそろお開きだということでテントに戻り寝袋に入ってランタンの火を消す。
川のせせらぎが天然の子守唄になってくれる。
明日からの生活に想いを馳せているとウトウトしてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 998人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アプリコット(プロフ) - ゆうさん» ご指摘ありがとうございます！標準語で書いていたつもりなのですが作者が関西弁と標準語の境目が曖昧で申し訳ないです。関西弁っぽくなっていたところを訂正させてもらいます。 (2020年7月4日 0時) (
レス) id: 538c1aaf4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして、読んでて気になったのですが（ら）は関東の人間で普段から関西弁は喋らないので少し違和感があります。 (2020年7月3日 2時) (レス) id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
アプリコット(プロフ) - あろさうるす@ナミヲさん» コメントありがとうございます！ゲーム起動しながらお話考えてるのでそう言ってもらえると嬉しいです！（emさんこれからもちょいちょい出して行きますね！） (2020年6月28日 19時) (レス) id: 538c1aaf4e (このIDを非表示/違反報告)
あろさうるす@ナミヲ - コメント失礼します！細かい台詞まで再現されてて、作者様のあつ森愛が感じられる作品ですね(*´▽｀*)更新楽しみです！お体に気を付けてくださいね！(推しのエミさんが早めに登場したのでテンション上がってます､､) (2020年6月28日 10時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
アプリコット(プロフ) - ミルクケーキ@ﾄｼさん» ここから怒涛の新キャラ登場祭りです！笑お楽しみに！ (2020年6月26日 9時) (レス) id: 538c1aaf4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
