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「白市民は無理、公務員は無理、黒はもっと無理。じゃ、やっぱ署長…」
「俺だって公務員だよ」
「だって署長あんまり事件向かわないし…」
「そんなことないし、だとしても署長だからいいだろ！」
半分2人とも互いに噛みつき始めた。私はどうすることもできないし、青井さんは手遊びをしながら、止めようともせずくすくすと笑っている。終わりだ。
が―――
「…というか、俺たまに長く
という一声により、終戦。それは…とぐっと黙ってしまった。
「…じゃあ、誰がいいって言うんだ、署長は」
そう言うと、親指ですぐ横を指す。
その先を見ると…。
「え゛っ」
顔は見えないものの
「…お、俺？」
鶴の一声。
身体は固まり、声色もどこか少しどもっているように感じる。
そこからは加速度的にトントン拍子だった。
「らだおくんなら結構な頻度で起きるし…」
「や、俺公務員すよ？警察だし、結構出動するし…」
「でも、らだおくんってヘリだから撃ち合いとか基本参加しないよね」
「や、でも俺家とかないすよ」
「じゃ俺がお金を出そう、経費で」
「警察の予算っすよね?」
「構わんだろう、市民のためだ」
「やー、はは、無理っすよ〜俺には」
「いや、らだおなら行ける」
「そうそう、ボクは信頼してるよ、らだおくん」
何かを言おうにも、反論も全て崩され鈍っていく。
そしてとうとう瓦解。
「……わ、っかりまし…たぁ〜…」
半笑いの、苦虫を噛み潰したような声。鬼のマスクのおかげで表情が見えなくて良かった。
そして青井さんの暗いオーラと対照的に、警察のお2人の顔は晴れやかだ。
じゃあ送っとくなと男性がスマホを取り出す。少し経つと、青井さんの方からピロン、と通知が鳴って、青井さんはため息をついて手を己の頭にやった。
少ししてなぜか唸った後、女性の方を見た。
「そうだネルさん、良ければなんですけど」
「ん、なにー？」
私にチラッと視線を移し、そのまま視線を戻した。
「彼女、名前も覚えてないみたいで。よければ、なんか良いのないすか？」
「えっ、名付けってこと？」
「思い出すまでの間だけど、そうですね」
すると腕を組んでしばらく視線を部屋中に彷徨わせたのち、じゃあと口を開く。
「Aってどう？」
「…ありました？そんな名前っぽいうってつけの物」
「や、ないけど」
口の中で名前を何回か反復する。違和感はあるが、自分に唯一の呼称ができたことがなんだか…うれしい。
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245(プロフ) - かとを74さん» コメントありがとうございます！モチベが倍になりました。とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします🥳 (3月28日 11時) (
レス) @page23 id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - 更新される度嬉しいです！ (3月26日 17時) (レス) id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
245(プロフ) - とくさん» ありがとうございます…！修正いたしました🙇🙇今後ともよろしくお願いいたします☺️ (1月6日 17時) (レス) id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
とく - めちゃくちゃ面白いです！！更新楽しみに待ってます…！！(ストリーマーグラセフだったのは前で、今はストリートグラフィティ・ロールプレイ、略してストグラのようですよ…！) (12月25日 22時) (レス) id: b931af8e9b (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 8話でこのクオリティ。これは神作品の予感... ！ (12月20日 11時) (レス) @page8 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：245 | 作成日時：2023年12月7日 3時
