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警察署に到着すれば、随分と慕われているんだなと思った。

猫の頭をした女性に、マッシュルームヘアーの男性。青い髪の女の子、パグの顔をした男性。
色々な人から挨拶をされていたし、ついでにわたしにも声をかけたりしてくれた。わたしはそれに少しお辞儀をして、青井さんの後を追う。

警察署に入り廊下を曲がる。ブラインドのある、とある部屋に入った。
青井さんに続いて中に入れば、茶髪の…おじさんが座っており、そのすぐそばに金髪の女性が立っていた。


「ネルさん、署長、すみません時間取らせて」
「いや、大丈夫だ。」
「いーよ〜、で、その子が言ってた子〜?」

青井さんはそうです、と言い、わたしを前へ出るよう、それとここまでの経緯を話すよう促す。

私はお二方は挨拶をし、その後に、記憶があるところは全部…と言っても、助けてくれたヴァンダーマーさんの部分だけところどころ端折って、全てを話した。


「あら、なんか大変そう。まだ身元はわかってないんだよね?」
「はい、彼女名前とかも思い出せないみたいで」
「おやおやおや…、でもそうだな、俺も彼女のことを知らない。…元々ロスサントスの住人でない可能性は?」
「十二分にありそうですよね。それに、記憶喪失はあっても、同時にボロボロになってるパターンは正直…ボクは遭ったことが無いなぁ」


2人の顔を伺えば、やはり前例のないことらしく頭を悩ませていた。しかし、大丈夫ですと言えるほど自分は大丈夫な状態でもなく、何も言えず押し黙っている。

話し合うまま、時々無線に向けて声をかけるが、少しして首を横に振る。


「うーん、だめそう」
「だね」

なんて会話が繰り返される。
そして行き着くのは、私の引き取り先についてだった。


「正直、公務員は厳しいんじゃないかな。忙しくない時はいいけど忙しい時がちょっとね。本署襲撃なんか来たら最悪」
「うん、じゃあ白市民の人とか?」
「うーん…。でも、守れないと意味なくない?」
「ヘラシギさんとか?」
「うーん…。信用はできるけど、あそこ結構黒の人も来るからなあ」


その後も、何人か人の名前を出すが、女性に全員却下されてしまっていた。そして、案の定。


「…じゃあ、ネルくんは誰がいいと思うんだよ」
「うーん…。署長?」

そういえば、意表をつかれたように大きな声を出して驚いた。

「お、俺か?!」
「うん、どうせ暇でしょ」
「や、俺は無理だろぉ…」

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245(プロフ) - かとを74さん» コメントありがとうございます!モチベが倍になりました。とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします🥳 (3月28日 11時) (レス) @page23 id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - 更新される度嬉しいです! (3月26日 17時) (レス) id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
245(プロフ) - とくさん» ありがとうございます…!修正いたしました🙇🙇今後ともよろしくお願いいたします☺️ (1月6日 17時) (レス) id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
とく - めちゃくちゃ面白いです!!更新楽しみに待ってます…!!(ストリーマーグラセフだったのは前で、今はストリートグラフィティ・ロールプレイ、略してストグラのようですよ…!) (12月25日 22時) (レス) id: b931af8e9b (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 8話でこのクオリティ。これは神作品の予感... ! (12月20日 11時) (レス) @page8 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:245 | 作成日時:2023年12月7日 3時

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