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また来ます、とろぎあさんに言って店を出る。
外気がそっと鼻を通れば、現実に帰ってきたような気がした。
「誰かがいるお店だと、こんな感じでお金を払うからね。忘れないようにね」
そう言って、ヘリに乗ってエンジンをつける。
私も、シートベルトは忘れずに。
「そうだ、お家きれいになってたね。自分でやったの？」
「はい。ベッドが欲しくって。その流れで、色々ほしいものが出てきちゃって…」
「いいね。多分署長が余分にお金くれたでしょ？好きに使いなよ」
揺れる機内で、今日にスマホを触りながら運転する青井さん。辺りはビルばかりだが、ヒヤっとする場面もなく。
「そうだ、さっき出会ったヘラシギさん…って方が、免許の先生らしいんですけど、免許って、全部に必要なんですか？」
「うん、そうだね。車はもちろんヘリもそうだし、バイクとか船、あとは飛行機とかかな？ほら、何もわからないまま運転したら、他の人はもちろん、運転手自身も危険だから必要になるんだよ」
「ぶつかったらってことですよね」
「うん、そうかな」
例えば―――と青井さんがこちらを見たかと思えば、ぐっと手元の操縦桿を手前に引き寄せた。
ふっと口から息が漏れる。
ぐっと内臓が浮く感覚がし、踏ん張っていない足元は床面から離れる。シートベルトをしていなければ、機内でバランスを崩して倒れ込んでいただろう。窓の外はすごいスピードで上に流れていく。
そして、その途中でぐっと止まる。
「ね、こうなるからさ」
「…肝に銘じます。」
ゆるく上昇しながら、前進すれば、警察署の明かりが遠くに見えてきた。
「なんとなく、生活はできそう？」
「はい、とりあえず。衣食住、揃えていただいてありがとうございました」
「いいよ。署長が決めたことみたいだからね」
警察署付近の上空で、ぐーっと旋回し下降する。
そのまま警察署横にヘリコプターを下ろし、ふー、と軽く青井さんが息を吐く。そしてシートベルトを外したのを見て、私も慌ててシートベルトを外し、同じタイミングでヘリを降りた。
「だいたい俺らはここらへんとか、駐車場。いなけりゃ、そこの部屋かあそこの上にいるから、困ったらおいで」
そう言って、青井さんはすぐそこの自転車に乗り、ペダルを漕ぐ。
「これ、免許いらないし、ちょっとしたおでかけとか…。市内だったらとりあえずは不便しないと思う。免許取るまでの足として使いなよ」
いいんですか？と聞けば、青井さんは肯定を返してくれる。
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245(プロフ) - かとを74さん» コメントありがとうございます！モチベが倍になりました。とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします🥳 (3月28日 11時) (
レス) @page23 id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - 更新される度嬉しいです！ (3月26日 17時) (レス) id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
245(プロフ) - とくさん» ありがとうございます…！修正いたしました🙇🙇今後ともよろしくお願いいたします☺️ (1月6日 17時) (レス) id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
とく - めちゃくちゃ面白いです！！更新楽しみに待ってます…！！(ストリーマーグラセフだったのは前で、今はストリートグラフィティ・ロールプレイ、略してストグラのようですよ…！) (12月25日 22時) (レス) id: b931af8e9b (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 8話でこのクオリティ。これは神作品の予感... ！ (12月20日 11時) (レス) @page8 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：245 | 作成日時：2023年12月7日 3時
