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「うん、ありがとう。一応僕も連絡先送っとくわ。なんかわかんないことあったら何でも聞いて?」
私はそれに「ありがとうございます」と返事を返しながら、電話帳をスクロールしていく。「あ:あ青井らだお」から始まり…。
「…なんだろう。スマホを先ほど買ったんですけど、連絡先が増えていって、変だなって思う気持ちと嬉しいなって気持ちがあって」
それを聞いたヘラシギさんは口元に手をやり、息を吐き出すようにふっと笑う。
「ええね、その気持ち。僕もそんなふうに思うてたらよかったなあ。きれいやね」
そう言って、自分のスマホを取り出す。優しい目でその画面を見つめるヘラシギさん。ずっと下にスクロールし続けていて、…もしこれが電話帳画面なのであれば、その連絡先の量は莫大な量になるだろう。
そうやってヘラシギさんの顔を見ていると、ふと目が合う。また、ふは、と笑い、スマホの画面を消して私の方を見た。
「なんや、気になる?」
そう視線をやられるので、見ちゃってすみませんと視線を他所に移す。
「す、すごい量だなって思って」
「そらAくんに比べたらなあ。長いことおるし」
「なぁ、Aくんからして、僕って何人目？」
「え？えーっと、」
指を折り、数える。
「青井さんと、二十日さんと、馬ウアーさん、」
それで、ヘラシギさんです
とスマホの画面を見せる。
ヘラシギさんは信用されてるのは光栄やけど、と苦笑いしながら私の画面を手のひらで覆う。
「そのままはちょっと。何があるかわからへんから、自分を開示しすぎるのも良くないよ、Aくん。…キミって、聞いたら全部言ってくれそうで怖いわ、気ぃつけてな」
「な、なるほど…？」
ぱっとヘラシギさんは私のスマホから手を離し、さて、と軽く微笑む。
「Aくんはここで何してたん?たぶん、お洋服探してたのかなーって思っとるんやけど」
「はい、ある程度決めてみて、今なんとなく…違うなって思っていたので、考え中です。」
「ふーん、…ある程度っていうのは、今着てるコレのこと？」
頷けば、ふむと少し悩んでから店内を歩き始めた。とりあえずその後を付いていく。道すがらにハンガーに手をかけるが、服の全容を見て戻す。それを5着くらい繰り返せば、眉が上がる。それを私の方に合わせてみて、うん、と頷いた。
「やっぱ大事なのはアウターよな。これとかどう？」
軽く羽織って鏡で見てみれば、部屋着が一気に外行きの服になる。
…すごい！
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245(プロフ) - かとを74さん» コメントありがとうございます！モチベが倍になりました。とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします🥳 (3月28日 11時) (
レス) @page23 id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - 更新される度嬉しいです！ (3月26日 17時) (レス) id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
245(プロフ) - とくさん» ありがとうございます…！修正いたしました🙇🙇今後ともよろしくお願いいたします☺️ (1月6日 17時) (レス) id: 223c5bae8c (このIDを非表示/違反報告)
とく - めちゃくちゃ面白いです！！更新楽しみに待ってます…！！(ストリーマーグラセフだったのは前で、今はストリートグラフィティ・ロールプレイ、略してストグラのようですよ…！) (12月25日 22時) (レス) id: b931af8e9b (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 8話でこのクオリティ。これは神作品の予感... ！ (12月20日 11時) (レス) @page8 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：245 | 作成日時：2023年12月7日 3時
