英雄197 ページ19
「……僕の、個性とは異なるこの力でそうなっているという仮説です」
オ「仮説？」
諦めたのか少し肩を下げながらヒリヒリと痛む右手を隠す
「独自の調査結果で……でも確信に変えてもいい…と思ってる。
ただ、あくまでも僕に干渉するものに限る。貴方みたいに自身を強化してとか具現化して攻撃とかは効く。治癒や精神的な直接僕に来るものはって話で…」
リカ「なるほどね…じゃあここではできる限りの処置で済ませるしかないね」
リカバリーガールは救急箱を取りに席を立つ
オ「軽い怪我ならまだいいが、大きなものはどうするんだ？君的に病院には行きたくないだろう」
「……歩けるなら…帰って処置してもらえるので…」
緑谷「(もしかしてAちゃん、傷の大きい小さいの感覚可笑しかったりするのかな…)」
と密かに心配している緑谷
周りがサーヴァントの環境の中育ち、その怪我というと大体が流血もので
そこでの生活に慣れているとAも死に近いものでなければ怪我ではないと思ってしまっている
オ「一先ず事情はわかったよ。このことは相澤くんや校長に話したのかい？」
「……あいざわ…」
緑谷「担任の先生だってばAちゃん…！」
オールマイトとリカバリーガールは嘘だろといった表情でAを見た
ついこの間、緑谷にそろそろ覚えた方がいいと言われたのにも関わらず覚えられていないのはどうしたものかと頭を痛ませた
結局、話していないようでオールマイトから伝えておくとのことで
後々に呼び出しがあるかもしれないが今日は怪我が酷いため帰りなさいと言われ、軽い処置を受け帰路についた
カルデア、即ち家に帰ると扉を開けた途端に大人数のサーヴァントが波のように押し寄せ
すぐさま医務室に運ばれたかと思いきや、処置を受けながら四方八方から説教やら、心配やら、褒めやらと騒がしかったそう
無事処置を終え、自室に戻れたAは1人、今日のことを思い出していた
オールマイトに言われた、何のためにここにいるのかっという言葉
やれと言われた事をやり
しろと言われたことをした
守れ、救え、戦え、殺'せ
そう言われたらそうするだろう
もちろん、全てにふたつ返事で従っているわけではないが、自分で考え行動するという当たり前のことが少し欠けている
「………なんの…ため…」
肌寒いカルデアで暗い室内にその言葉が響き渡ったが
誰の耳にも、届かない
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あんず飴山手線(プロフ) - ミミックさん» コメントしていただき、ありがとうございます。私のこの作品でFGOを知っていただけたこと嬉しく思います。亀よりも遅いペースの更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願い致します^^ (6月21日 12時) (
レス) id: df03bb1950 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - FGOの事をあまり知らなかったけど、一瞬で好きになりました。イラストも綺麗で美しくて、何時も楽しみに読ませて頂いています。これからも頑張ってください。 (6月20日 21時) (レス) id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず飴山手線 | 作成日時：2021年10月13日 22時
