英雄ヒーロー3 (ページ44)

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英雄123 ページ44

1番曖昧な答えで会話を終えた2人

Aは普段のように机に頬杖をつきながら見えもしない曇ったソラを見ていた

｢……デ、ク、……ね｣

緑谷｢ぁ……っと…｣

しばらくして緑谷が登校し、Aに挨拶をしようと席に向かうと
聞こえるか聞こえないかの声で“デク”と呼ぶのを偶然にも聞いてしまった

｢………｣

緑谷｢お…おはよぅ…！Aちゃん！
目覚ましたんだ、よかったよ…！｣

｢………｣

緑谷｢えっと……ほ、本当に僕、心配して((ﾑｸﾞｯ！！｣

緑谷が会話を繋ごうと心配したと言おうとするとAは緑谷の口を手で塞いだ

｢……話は後｣

その一言のすぐ後に相澤が教室に入ってきた

今日最初の授業はヒーロー情報学

自身のヒーロー名を決めるという内容だ

相澤｢というのも、先日話したプロヒーローからのドラフト指名に関係してくる

指名が本格化してくるのは経験を積み、即戦力として判断される2、3年生から

つまり、今回1年のお前らに来た指名は将来性に対する興味に近い
卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてことはよくある｣

峰田｢大人は勝手だっ…！｣

葉隠｢頂いた指名がそのまま自身へのハードルになるんですね！｣

相澤｢そう。で、その集計結果がこうだ｣

モニターに映し出された指名数は体育祭の順位に影響されており
最終種目まで残った者に多く寄せられていたがそこには
ない名前もある

相澤｢例年はもっとバラけるんだが、2人に注目が偏った｣

耳郎｢？1位轟、2位爆豪って…｣

切島｢体育祭と順位逆転してんじゃん｣

瀬呂｢表彰台で拘束された奴とかビビって呼べないって｣

爆豪｢ビビってんじゃねーよプロが！！！｣

｢………うるさい｣

特別枠として1回戦出場し勝利を収めたが
その後吐血し運ばれたのにも関わらずAには10票という指名が来ていた

逆に2回戦まで白熱し、目立ったはずの緑谷には指名が来ておらず
原因は言わずもがな最後の轟との試合でだろう