英雄ヒーロー3 (ページ43)

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英雄122 ページ43

生憎の雨

体育祭が終わり今日から通常授業に戻る

A組では来る途中でいろんな人に話しかけられたらという話で持ち切りだった

Aは無事に昨日に目が覚め、体育祭時の頭痛や発熱は治まり他も正常に

包帯やガーゼなどの処置も要らずに登校できたのだが、目覚めた途端に多数のサーヴァントにお叱りを受けたのだった

Aが教室に入ると騒がしかった教室は静まり返り本人に釘付け

あの血を吐いて倒れた姿を見てまさか2日後の今日、誰もがさすがに来ないだろうと思っていた矢先である

峰田｢ウソだろ…来た…｣

上鳴｢あれでもう復活って、相澤先生よりヤバくね…？｣

蛙吹｢おはようAちゃん、無事でよかったわ｣

芦戸｢びっくりしたよー！？とにかくよかった！｣

麗日｢よかったよぉ…！！｣

と体育祭での注目により
前より話しかけられるようになったAは話しかけてくる人、1人1人を見て変わらず適当に受け流す

席に座ろうと向かうと今まで話しかけたことのない人物からの声がかかった

轟｢英子｣

声をかけたのは轟

彼とは1、2回話したか話してないか程度の関わりの為なんだと思いながらAは振り向いた

轟は席を立ち、Aの前に立つと体育祭の事を話し始めた

轟｢体育祭、大丈夫だったか。血すごい出てただろ｣

｢………まぁ｣

轟｢そうか｣

｢………で｣

轟｢あぁ…その…、体育祭ん時に俺の親父に何か言われただろ｣

｢………｣

緑谷の1回戦目を観戦し終わり席に戻ろうとしていたところに轟の父親のエンデヴァーに出くわした際に嫁ぎに来ないかなどと言われたことだろう

轟｢悪かったな
あれはアイツが勝手に言ってる事だ。気にするな｣

｢……そ｣

特別気にしている訳でもなければ
彼に言われるまで忘れていた程度だった

轟｢それよりお前、女だったのか｣

ピシャリと教室内に緊張がはしった

再び静けさが襲'う

中性的な見た目の上、着替えの時は別室のAの性別は幼馴染であっても知ることは無い

A組にいる彼らは2人の会話に耳を傾けAの返事を待っていた

｢……さぁ｣

轟｢そうか｣

｢｢｢((さぁってなんだよ！！！))｣｣｣