英雄ヒーロー3 (ページ28)

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英雄111 ページ28

その様子を遠くから見ていた緑谷は顔を青くした

緑谷だけでなく、他のA組生徒は驚いた顔をする者も多くいる

体育祭以前の彼の認識は、姿が変わりとてつもなく強力な力で相手を撃退させられるような強い個性の持ち主で、無口で無表情

怪我なんて知らないような人物だと思っていた

芦戸｢だ、大丈夫だよね…？｣

峰田｢チート個性じゃなかったのかよォ…｣

尾白｢使い方が前と全然違うみたいだったけど…｣

麗日｢っ…デクくんｯ！デクくん！｣

緑谷｢ぁ……っう、麗日、さん…ｯ｣

顔の青さが引かずに手は震えだし運ばれていくAを見ていた緑谷に麗日は肩を揺すった

フィールドは半壊の為、補修作業が行われることになり休憩となった

補修されるフィールドには至る所に赤い血が付着していた

緑谷は次の試合が控えていたが、走ってリカバリーガールの元へ向かう

それに着いてきた飯田、麗日、蛙吹に峰田だったが、その部屋の前にはアルトリアが立っていた

ｾｲﾊﾞｰ｢……！…出久に、クラスメイトの｣

麗日｢麗日お茶子です…！」

飯田｢飯田天哉といいます｣

蛙吹｢貴方はUSJの時の…｣

峰田｢実在してんだな…｣

緑谷｢セイバーさんっ！Aちゃんは！？
Aちゃんはどうなって！！｣

緑谷はアルトリアに掴みかかるような勢いで涙目にさせながら問い詰める

ｾｲﾊﾞｰ｢落ち着いてください出久
現在、治療してくださっています｣

自身の腕にしがみついた緑谷を優しく落ち着かせるように手を取る

蛙吹｢原因はなんだったのかしら？｣

峰田｢オイラには急に血ィ吐いて倒れたように見えたぜ…｣

ｾｲﾊﾞｰ｢恐らく力を使ったことによるものだと言われましたが、難しいことは私にも…｣

アルトリアは誰も中に入らせないように来るであろう緑谷達を扉の前で待っていた

麗日｢でもいつもみたいに個性使った感じなかった…｣

飯田｢姿が変わるものだと思っていましたが、違うのですか？｣

ｾｲﾊﾞｰ｢いいえ、あっています
ですが今回はまた違う方法で力を使ったようでして｣

アルトリアは浮かない顔をしている緑谷を気にしながら話を進めていく

すると、アルトリアの後ろの扉が開き
中からはジャンヌ・ダルクが出てきた

麗日は部屋から出てきたジャンヌにAの様子を一目散に聞きに行く

麗日｢レティシアさん…！Aちゃんは…！」