英雄ヒーロー3 (ページ27)

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英雄110 ページ27

Aは突き刺さったナイフを取り、再び両手にナイフを持った状態に戻ったその姿は
素早い戦闘によって着ていた上着のフードを被っていて表情が伺えない

が、目の前にいる忘名はナイフを持ち、自分に向かって歩いてくる“殺'人鬼”に恐れ
自ら場外になろうと背中を見せて走り出した

が

忘名｢ぐぁっ！！！｣

｢………｣

背中に飛びついたAにより地面に倒れて、それは叶わない

顔を横に向け、自分の背中に乗っかる人物の顔を見ると、

忘名｢ﾋｯ…｣

｢………｣

フードで隠れた顔は変わらないはずなのに、自分の血で塗(まみ)れた顔に
最初はなかったはずの頬に傷跡があった

目には光が映っていないが、瞳の奥には確かに殺意がある

｢……昔、アフリカで、“アルビノ狩り”をしていた家族…｣

忘名｢ｯｯｯ〜〜〜！！｣

｢だよね…？｣

忘名｢いのちｯ…！命だけはｯ！！どうかっ！！！｣

Aはナイフを忘名の首元に当てていく

｢…返事｣

刃はどんどん首に近付いていき
無言のカウントダウンをされているようだった

忘名｢ｯそう…ですっ！！
おねがいだｯッ殺さないでくれっ！！｣

｢……さよなら｣

ナイフを振り上げ忘名に向かって突き刺そうとする姿に教員陣はギョッとし止めに入ろうとするが
ナイフは忘名の顔スレスレの所にさされ、彼は気絶していた

ミッドナ｢とっ……特別枠、からの進出は
英子くん＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿！！！！｣

歓声が湧き上がった

するとAは忘名の上から降り、立ち上がり
ロボにより運ばれていく忘名を見向きもせず棒立ちだった

ミッドナ｢血がすごいわ…早くリカバリーガールのところへ…？英子くん？｣

｢……ﾊｧ………ﾊｧ………ｺﾞﾎｯｺﾞﾎﾟｯ…｣

ミッドナ｢！？英子くん！！？｣

息切れから咳
そして大量の血を吐きミッドナイトに倒れ込むように気絶したA

ｼﾞｬﾝﾇ｢マスター…！｣

ミッドナ｢すぐリカバリーガールの元へ運んで！！｣