英雄ヒーロー3 (ページ26)

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英雄109 ページ26

忘｢なっなんだと！？今までの誰もそんなの言って！？｣

｢まあうちで研究中だしね…
つまり僕が言いたいことは、その魔術師が個性を使って魔術師に攻撃したら“一時的な忘却”が変異して
“次かかるまでの間の忘却”になってしまったってこと｣

プレゼ｢なんだなんだ？どーなってやがるんだぁぁあ！？｣

お互い攻撃せずに長々と言葉の掛け合いをしているのに観客はブーイングをし始めていた

峰田｢英子のやつ、血がすげぇ出てるぞ…大丈夫か…あれ……｣

麗日｢で、デクくん…Aちゃんってあんなに話す子だったっけ…？｣

緑谷｢ｯ…話す時は……けど、僕もあんなに淡々と話してるAちゃん見たいことないっ…
まるで＿＿＿＿＿＿＿＿｣

別人のようだと緑谷は思った

Aが前半避けるだけだった時も、あんなに動けるんだと初めて知った緑谷は今日だけで何度もAに驚かされている

A組の観戦席では多数の生徒がクラスメイトの流血により、麗日と爆豪の試合よりも大きな心配や恐怖でいっぱいだった

忘名｢は、はは、はははは！！バカバカしい！
第一、お前があの時のガキだという証拠もなければ、魔術師だという証拠もない！！｣

引いていた足を止め、強く反論し始めると
止めていたスケルトンとゴーレムに再び攻撃をするよう命令を出した

｢……どうなっても、知らないよ｣

Aは頭から流れる血を髪をかきあげるように両手で拭き、襲'いかかってくる敵に見向きもせず
血のついた両手を握りしめる

風がまた髪を揺らした

その風が通り過ぎていくとAは両手にそれぞれ“ナイフを持って”背後から襲'いかかってきたスケルトンを切り刻んだ

緑谷｢………ぇ…｣

時にソラを舞い、時にナイフを投げ
次々とスケルトンを完璧に倒していく

倒していく姿は先程のまでの動きと打って変わっていた

プレゼ｢な、なんだ英子ー！
やっぱりエンターティナーだなー！！！｣

プレゼントマイクの実況から歓声は再び上がる

フィールド上のスケルトンを倒して周り最後のゴーレムに片手のナイフを首の付け根辺りに投げつけた

それを抜こうとするゴーレムに飛びつき、もう片方のナイフを振り上げ頭を破壊すると力なく地面へ倒れていったゴーレム