【弱虫ペダル】山神より鬼のほうが好きなんです！Part5

ファンクラブ NO.200 ページ15

新開side





A「美味しい〜！食べる？」


「ん？…あぁ。」


A「……。」


「……。」





何だろうな、この違和感。



たぶん尽八と何かあったんだろうな。


きくのが怖いから、きかないけど。





「A、」


A「ん？」


「日曜日、暇か？」


A「日曜日って、…明後日？」


「あぁ。」


A「うん、暇。」


「…じゃあ、２人で勉強しないか？テスト１週間前だけど。」


A「！うん！！する！！」






断られるかと思ったけど、Aは少し目を輝かせて笑って頷いた。





A「私馬鹿だけど大丈夫？」


「ハハッ、俺も教えられるかわかんないぜ。笑」


A「え〜。それ困る…。」


「冗談。笑 できる限り頑張るよ。笑」


A「！うん！よろしくねっ！！」






不安なことばっかだけど、Aの笑顔見るとどうでもよく感じるんだよなぁ。


俺ってほんと単純。笑





A「はやくテスト終わらないかなぁ。」


「うーん。俺はあんまり終わってほしくないけど。」


A「？なんで？」


「だって、……何でもない。笑」






テストが終わったら、俺たちの『お試し期間』も終わっちまうだろ？



なんて言葉は無理やり呑み込んだ。




弱気になるのはまだ早いよな。






A「？でもテスト終わったらすぐに文化祭の準備だから忙しいよね。」


「あぁ、そうだな。」


A「今年は絶対に迷わないようにしないと…！」


「迷うって？笑」


A「去年１年生がつくった巨大迷路で迷って３時間ぐらい出てこれなかったの。」


「ハハッ、笑」


A「笑いごとじゃないんだよ。おかげで店番遅れちゃって委員長に怒られたんだから。」


「そいつは災難だったな。笑」


A「うん…。って新開くん笑いすぎ…！」


「あははっ、ごめんごめん。笑」


A「もう…っ！笑」








ゆったりとした幸せだと感じる時間が過ぎていって、昼休みが終わるのがすごくもったいなく思った。

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