シュークリーム* ページ7
それから俺はいつもと変わらない高校生活を過ごして、尽八と靖友にはテキトーにナンパして別れたって嘘をついた。
授業を受けてるとき。
友達と話してるとき。
ロードに乗ってるとき。
いつでも頭の片隅にAさんがいて、日に日に想いは強くなるばっかりで。
簡単に忘れることはできない存在になっていった。
一目惚れ。
そんな一言だと、気持ちが大きすぎてあふれちまう。
東堂「そういえば、最近新しいカフェができたって知ってるか?」
「あぁ。駅のほうだろ。ケーキがうまいって聞いたことある。」
荒北「けどまぁ、外観からして高校生が行くようなとこじゃねぇよなァ。」
東堂「確かに少し大人っぽいな。
メニューの値段もそこそこするみたいだし。」
なんだかこうやって思い出してみると、きっかけは全て尽八だったような気がする。
今度改めてお礼言っておこう。
尽八も靖友も1人では入りにくいって言ってたし俺もそれに同意してたけど、2回目にそのカフェの前を通り過ぎるとき。
ウィンドウ越しにAさんの顔を見つけて、迷いなく俺は扉を開いた。
やっぱり、会えた。
あの時の直感はちゃんと当たってたな。
カラン、って少しレトロな音が店内に響いてAさんの姿を探す。
なんだっけ、この曲。
たしか音楽か何かで習ったことがあるような気がするけど思い出せない。
店員「こちらへどうぞ。」
案内されたカウンターに座ると、豊富なメニューに思わず腹が減った。
A「いらっしゃいませー。」
「あ、」
A「?」
「もしかして俺のこと忘れちゃった?」
余裕な顔で笑ったつもりだったけど、ほんとに忘れられてたらけっこう悲しい。
俺は忘れようとしても無理だったんだけどな。
けど、俺の心配もよそにAさんは警戒心なんかこれっぽっちもなくて。
5秒もしないうちにすぐ、笑顔に変わった。
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コウ(プロフ) - こんばんは。コウと言います。パネトーネの所殺菌効果だと思うのですが雑菌効果になってます。この話面白かったです。これからも応援しています。 (2017年3月3日 20時) (レス) id: 41dfced98c (このIDを非表示/違反報告)
椰由子(プロフ) - 物語すごく良かったです^ ^二人の恋路が可愛すぎて何回もよんじゃいました^o^タイトルもオシャレでケーキ食べたくなりました(^∇^) (2015年9月7日 23時) (レス) id: 6c05c56852 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ホタル*さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると安心します(*^^*)これからもよろしくお願い致します!笑 (2015年8月6日 0時) (レス) id: 1421759186 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ドッペルゲンガーさん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて良かったです(*^^*)これからもよろしくお願い致します! (2015年8月6日 0時) (レス) id: 1421759186 (このIDを非表示/違反報告)
ホタル*(プロフ) - あんずさんの小説、またまた一気に読んでしまいました!!新開さんすごくかっこよかったです!素敵な物語をありがとうございました! (2015年5月2日 23時) (レス) id: c5e9125b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2015年2月22日 1時