佐久間さんちは今日も幸せ4

＊らうるの保育園らいふ ページ16

康二の芸能活動が忙しくなってきて、今までのようにラウールの送り迎えをお願いするのが難しくなってしまった。


彼は今まで通り子供達の世話をしたいと言ってくれたけど、アイドルと大学生の二足わらじは只でさえハードだ。


せっかくアイドルになるという夢を叶えて走り出したんだから、全力で頑張って欲しい。


大介とも相談した結果、しばらくは俺がラウールを保育園に送り届けることになり、お迎えは蓮にお願いすることになった。









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亮「すみません、遅くなりました！今日もよろしくお願いします」


相「阿部ちゃん、おはよう〜」


亮「あ、相葉園長！おはようございます」


ラ「えんちょーせんせぇ、おはよ」


相「おっ、ラウールもおはよう！今日も元気だね」


ラ「えへへ〜」


入口で園児をお迎えしていた相葉園長は、にこにこしながらラウールの頭を撫でてくれた。


穏やかで優しい園長は、園児や保護者だけでなく保育士さんからも慕われていて、この保育園の人気者だ。


相「今日は康二じゃないんだね」


亮「はい、康二もBlack Goldへの加入が決まって、色々大変みたいで」


相「そっかぁ〜......昔から知ってる子がアイドルになるなんて、なんか不思議な感覚だよねぇ」


実年齢よりかなり幼く見える目元をふにゃりと細めると、懐かしそうに呟いた。


因みにこの保育園を開設した先代園長は彼の父親で、康二が幼い頃にお世話になっていたそうだ。

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