佐久間さんちは今日も幸せ4

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樹「あー、なるほど。まだしてないのね。お前ハーフのくせに、意外とウブウブだよな」


ジ「ハーフとか全然関係ねぇ(笑)」


樹「ジュニア時代は遊びまくってたくせに〜」


ジ「昔は昔、今はしてねーから」


樹「ふーん。ま、大我もポヤポヤだから、誰かに掻っ攫われる前に早く告っとけよ」


ジ「HAHA！樹パイセンの貴重なアドバイス、ありがたく受け取っておくよ」


お調子者に見えるくせに、樹は意外と勘が鋭かったりする。


これ以上突っ込まれるのも厄介だと思って、適当に笑って誤魔化すと、バスルームに逃げ込んだ。









＊＊＊＊＊









ジ「はぁ〜.......やれやれ」


キュッとシャワーコックを捻ると、勢い良く出てきた水を頭からかぶった。


樹に言われなくても、大我と出会ってからの15年、何度も告ろうと思ったつーの。


蓮とラウールが付き合ってるのを知った時、俺にもチャンスがあるんじゃないかと思ったんだけどね。


長年の片思いを拗らせ過ぎて、逆に今の関係を壊すのが怖くなったのかもしれない。


(まさか同じグループでデビューするとは思わなかったもんな)


ま、悩んでも仕方ないし、なるようになるでしょ。


とりあえず大事なツアーを成功させてから、考えることにしよう。


気持ちを切り替えるためにバシッと思いきり頬を叩くと、自分自身に気合いを入れた。

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