佐久間さんちは今日も幸せ4

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ジ「綺麗だな」


大「そうだね、桜は散り際が1番美しいんだって。俺は満開の桜も華やかで好きだけどね」


ジ「違う.......いや、違わないけど、そっちの方じゃない」


大「え？」


ジ「俺が綺麗だって言ったのは、お前のことなんだけど」


大「........え、どうしたの急に」


ジ「んー、シンプルにそう思ったから言ってみただけ」


大「.......っ、そう」


素っ気ない口調で片付けると、プイと横を向いてしまった。


けれど言葉とは裏腹に耳の付け根がほんのり赤くなってるし、若干挙動不審なのは照れてる証拠だ。


くすりと小さく笑うと、背けた薄い背中を抱き締めた。









＊＊＊＊＊









ジ「大我も桜の花みたいだね。綺麗だけど、儚くて」


大「そういうキザな台詞は女の子に言いなよ。男に向けて言うことじゃないでしょ」


ジ「どうして？男でも桜が似合うなんて、粋でカッコいいと思うけどなぁ。大我のパパだって桜が似合いそうじゃない」


大「それって、単に時代劇のイメージから来てるだけだろ」


ジ「AHAHA！確かに(笑)でも、大我が桜みたいっていうのは本当だけどね」


大「それはもういいから！」


真っ赤になって俯いてしまうと、みぞおちを軽く肘打ちされた。


ステージだとあんなに迫力ある歌声なのに、照れるとボソボソと小声になるのが可愛い。


酔いも覚めてきたのか密着した背中が僅かに震えて、自分の羽織ったコートごと、華奢な身体を包み込んだ。

3→←＊桜の思い出3（ジェシきょも未来編）

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