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深「はい、みんな集合して〜!」
照「振りはだいたい落とし込んだと思うから、今日はここまでな」
深「もし分からないところがあったらグループラインで照に聞いてね」
涼「了解」
康「アイアイサー!!」
翔「あ〜、疲れたぁ。照の振り付けは複雑だからきちーな」
Black Goldは職人集団と呼ばれるくらいダンスに自信のあるメンバー揃いだけど、今回は予想以上に難易度が高くて、みんな苦戦したみたいだ。
特に曲割りが多い翔太は歌いながらのダンスだから、後半はかなり息切れしてへばりそうになっていた。
深「翔太もお疲れ様。ゆり組と佐久間は午後はオフだからゆっくり休んで。照と康二と俺はラジオの仕事があるから、そのまま移動ね」
康「おん!今日はいわふかとラジオかぁ。珍しい組み合わせやし楽しみやなぁ」
照「収録が早めに終わったら帰りに夕飯食っていこーぜ!」
辰「いいね。康二の好きな中華にしようか」
康「やったー!!」
次の仕事に向けてサクサクと着替えを済ませた3人は、レッスン着やシューズの入ったバッグを抱えると部屋から出て行ってしまった。
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あ〜あ、結局愚痴る時間もなかったなぁ。
モソモソと私服に着替えながらチラッとゆり組の方を見ると、これから買い物に出かける相談をしていた。
いつもだったら俺も行く!とかいうノリになるんだけど、あいにく今日はそんな気分じゃない。
大「んじゃ俺、一足先に帰るねー!」
涼「あれ、佐久間はこの後どこか行かないの?」
翔「俺達これから代官山に行くんだけど、お前も行かねぇ?」
大「ううん、今日はやめとくよ」
涼「そっか。じゃあお疲れ様!」
翔「お疲れさーん!」
大「ゆり組もお疲れー!」
まだ着替えも途中の涼太と翔太に手を振ると、ニパッと明るく手を振りながらレッスンスタジオから出て行った。
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作者名:anzu | 作成日時:2023年2月6日 17時