SnowManのパパドル10

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岩「せっかくだし、見るだけ見てみない？」


深「それさ、単に照が食いたいだけなんじゃないの。急にめっちゃノリ気になるじゃん(笑)」


岩「だってバレンタインつったら色んな種類のチョコが並ぶんだろ？興味出てきた」


深「ラウ。照も乗り気みたいだし、ちょっとだけバレンタインコーナーに行ってみようか？」


ラ「えっ、いいの？！」


岩「見るだけなら問題なし！ほら行こーぜ！」


イベント事なんて普段はまるで興味ないくせに、大好物のチョコレートの事になると別人のように積極的だ。


切れ長の目が溶けたように下がって、ほんと可愛いったらありゃしないよな。


呆れたように苦笑しながら、岩本と両側から挟むようにラウールの手を繋ぐと、エスカレーターで催事場に向かうことにした。










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他のフロアはそれほどでもなかったのに、催事場の階に着いた途端、歩くのも困難なくらい人人人、で溢れていた。


しかも見たところ9割は女性客だ。


慌ててバケットハットを目深に被ると、ラウールのパーカーのフードも深めに被らせた。


ラ「ふわぁ…！チョコがいっぱ〜い♪♪」


深「ね、全部美味しそうだねぇ」


岩「ラウールはどれが好き？」


ラ「んー。んとねぇ、ラウはいちごのチョコレートが好きなの！しょたはね、中に甘いのが入ってるのが好きなんだよっ」


男2人と子供1人というかなり妙な組み合わせだけど、みんなチョコを選ぶのに夢中で、誰も周りのことなんて気にしていないみたい。


ワイワイと喋りながらショーケースを見て回っていると、いつの間に買ったのか、照の手にはショップバッグがいくつも下げられていた。

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