佐久間さんちは今日も幸せ6

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照「そんなふうに適当に開けたら、菌が入って化膿するかもしれないだろ。初めてなのに雑すぎるだろ」


辰「大袈裟だって。俺の友達なんて安全ピンぶっ刺して開けてたぜ？」


照「ちっとも大袈裟じゃねーよ。アイドルなんだから気を付けろよ」


たかがピアスに大袈裟過だと思ったけど、岩本の瞳が思いの他真剣で、茶化せるような空気ではなかった。


掴まれた手首から体温が伝わって、顔が熱くなる。


(ヤバい、絶対に顔赤くなってるじゃん)


俺の心の中なんてお構い無しに、長身を屈み込むように至近距離で顔を覗き込んできた。


照「せっかく白くて綺麗な形の耳なんだから、もっと大事にしろよ」


辰「…っ、照の方こそバチボコにピアス開けてるくせに」


照「俺はいいの、そーいうキャラじゃねーし。ふっかはパーツが綺麗なんだから、もっと丁寧に扱えよ」


大きな掌でポンと俺の頭を叩くと、苦笑しながら顔を緩めた。


その瞬間、まるで心臓を撃ち抜かれたような感覚が走って、岩本の顔をまともに見れずに俯いてしまった。

＊理由→←＊苛立ちと困惑

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