佐久間さんちは今日も幸せ6

＊ナンパ ページ40

大「それじゃあ、早速泳ごっか！ラウちゃんと蓮もおいで」


蓮「うわー、グアムの海ってめちゃくちゃきれいだね〜」


ラ「にーに。うみ、ひろいねぇ」


亮「ラウ、蓮。走って転ばないように気をつけてね」


蓮「はぁ〜い」


ラ「にーに、すなでおしろつくろ？」


蓮「いいよ。じゃあ波が来ないところで作ろうか」


弟の手をしっかり繋いだ蓮は、波打ち際から離れたところに連れて行くと、砂の城を作り始めた。


兄の蓮は歳の割にはしっかり者で頼りになるから、まだ幼いラウールも安心して任せられる。


亮平は腰の痛みがまだあるらしく、子供達の近くにレジャーシートを敷いて腰を下ろしていた。










＊＊＊＊＊










？？「あれー、美人なお兄さんがおるやん。暇やったら俺とビーチバレーせぇへん？」


亮「えっ.......」


？？「グアムのビーチに来て1人なんて寂しいやろ？良かったら一緒に遊ぼうや」


亮「あの、いえ.......俺、連れがいるんで」


軽く泳いでから子供達のところに行って遊んでいると、ふいに離れた場所から怪しげな関西弁が聞こえてきた。


反射的に振り返ると、亮平のすぐ真横に自分と同じ歳くらいの青年が立っている。


(もしかして、ナンパか.....？！)


うちの奥さんを軽々しくナンパしようなんて、とんだ不届き野郎だ。


眉間にシワを寄せながら立ち上がると、勢いよく亮平の元に駆け寄っていった。

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