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華奢な胸板にぴったりと密着すると、首筋からボディーソープの香りがふわりと漂ってきた。
優しくて甘い匂いに堪らなくなって、仔犬のようにぐりぐりと鼻先を擦り付ける。
大「ね、りょーちゃん、チューして？」
亮「...........それは朝しただろ」
大「だめ？だってハグだけじゃ足りないんだもん。唇もあっためて欲しいなぁ」
彼の細い腰に抱き付いたまま、上目遣いでおねだりしてみる。
仕事でドロドロに疲れた日って、普段より甘えモードになっちゃうんだよね。
亮平のカーディガンの裾をくいっと引っ張ると、軽く顎を上げてキス待ち顔をする。
大「ね、亮ちゃん、んー」
亮「〜〜っ、あーもうっ！その上目遣いはずるいだろ.....！人のこと散々あざといって言うけど、お前も大概だからなッ」
耳まで赤くしてプンスカと怒る亮ちゃんは、これまた可愛い。
でも俺はいつもの照れ隠しなのを知ってるから、華麗にスルーして、しつこくおねだりしちゃう。
ため息と同時にほんの一瞬、ちゅっと唇が触れると、すぐに離れていった。
亮「はい、おしまい！てか早くお風呂に入ってきなよ」
大「えぇ〜、これだけ？子供じゃないんだから、もっとちゃんとチューしてよぉ」
亮「あのねぇ、いま何時だか分かってる？早く寝ないと、明日も朝早くからチビ達に起こされるよ」
大「う.........。わ、分かったよぉ」
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作者名：anzu | 作成日時：2020年12月17日 16時
