急募:魔界での安全な暮らし方【魔入間】 (ページ8)

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安全な暮らし6 ページ8

暫く和やかな食事が続き、入学式に行く時間となった。

学校へと続く一本道を歩きながら入間くんとお喋りをする。

『悪魔が通う学校って、どうなってるのかな。教科とかも凄く気になる！』

「あはは、そ、そうだ…ね」

『ん？どうしたの、入間くん』

「うん、あのね。僕本当は学校行きたくないんだ…。急に連れてこられて訳が分からないし、怖くて…」

目線を彷徨わせて不安げに言っている入間くんを元気づけようと私は明るく言った。

『大丈夫だよ！今からそれを知りに学校に学びに行くんだもの！多分入間くんはほぼ100％の確率で帰れないし、私も帰るつもりもないからここで生きる知識をつけようよ』

ね？と、顔を覗き込むと恐る恐る入間くんは頷いた。

「うん、僕頑張ってみるよ！」

『私も頑張る！』

途中にあった看板で写真を撮り、後者の中へ入っていった。
中はとても広く、私達と同じ新入生の悪魔が沢山居た。

周りの悪魔はとても大きく、私達は小さかった。

((すっごく浮いてる…))

ﾌｽﾌｽと羊のような角を持った悪魔が匂いを嗅ぐ。

「なんか旨そうな匂いする…」

『「ひぃいぃいい」』

お互いに身を寄せてプルプルと震える。
ダメだ、これ、目立った瞬間死ぬパターンだ。

「校歌斉唱！」

その声とともに慌てて立ち上がる。

「「「人間丸々我らの食い物〜魂・血と肉残さず啜れ」」」

終わったわ。
人間に対する殺意高くないですかねぇ〜！可哀想だと思えよ！人間だってお前らと一緒で考えて行動してんだよ！そんなに身体の機能上変わらんよ！

『入間くん…さっき言ったこと撤回するね…。おうち帰りたい…』

「ぼ、僕も帰りたい…」

ここまできた以上どうすることも出来ないので、2人で絶対に目立たないようにしようと固く誓った。

「えー、続いて理事長挨拶…」

理事長ってどんな人なのかな。めちゃごついとか？

「入間くーん、聖奈ちゃーん、おじいちゃんだよー！」

舞台上から元気よく手を振るおじいちゃん。

って、此処職場かよー！！！！