I need you！ vol.2 (ページ21)

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Which？ M ページ21

ブランド特有のかっちりした箱を開けると真っ黄色のお財布…タマがくれました。

『何ですか、金運財布ですか？』
『俺のメンバーカラーです。ありがたく使いなさい。』

高級ブランドの綺麗なレモンイエローの財布。
よく目立つ。
絶対何処かに忘れることはないな、コレ。
てか、目立つ。めちゃ目立つ。
お財布って、時々テレビで出すことあるぞ？

『この色最高でしょ？一目惚れしたの。』
『ん、綺麗な色！お金貯まりそう。』

タマが眉を顰める。

『だから〜、金運財布じゃねーって！本当はピンクにしたかったけど、流石に女子すぎるからやめた。
代わりに俺のメンバーカラーね。見る度に俺の顔を思い出して。…で、お土産買ってくるように。』
『んはは！金運じゃなくて、お金が出て行くお財布かい。』
『タマちゃんにお土産買わなきゃいけないから、他では無駄に遣わなくなるんじゃない？』

一理……あるのか？？まあ、でも……。

『ありがと。なんかめっちゃ嬉しいわ〜。』

自分のメンバーカラーを、俺の持ち物に加えたいタマ。可愛い。
思わず笑顔全開でお礼を言うと、タマはちょっと赤くなった。

『タマの色〜。』
『ん。俺の色。』

で、早速中身を入れ替えた。

俺の身体は、既にほぼタマとの記憶で出来ているんで、勿論もうひとつあっても邪魔にはなりません。もう、メンカラでもどんと来いよ。
本当はアレとかコレも…あ、それは内緒。

お財布は、番組でも紹介した。
おおっぴらに自慢します。だって、どうせ目立つんだからこれはいつかバレるし、先に自分で言っておこう。

まあ、ゴールデンタイムの地上波だったから、《金運のお財布でーす》って…。

あれ？
俺の姫ちゃんたちなら気付いちゃうか〜なんて思ったが、割と気付かれてない？
あれあれ？
気付かれないなら気付かれないで、ちょっと悔しいじゃないか。

…ふむ。では、もう一度。

『財布真っ黄色かよって思いました？…玉森のメンバーカラーが黄色なのでね…。』

ファンクラブの動画なら、ちょっとはアピールしてもいいよな？自分で言って照れちゃったけど、姫ちゃんたちにも俺の幸せお裾分け。

しかし、タマのメンバーカラーのお財布を私物で堂々と持つ俺って、どう？
え？可愛い？黄色似合う？本当！？

……ま、いいよね？好きなものは好きなの！

fin.