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『…あっ!不倫!?』
『ヤベー、2人きりか!』
『今《ブラック宮田》だった!』
『マジ?タマの貞操が!』
『しみゃった!』

キツネさんのお言葉にみんなが一斉に立ち上がり、僕の後を追って…いや、僕を追い越して階段をドタドタ駆け降りていきました。

あ〜ん!50めえとる4秒の練習も大切だけど、階段駆け降りる練習もしなきゃ!!


僕が1階に着いた頃にはみなさんがミヤタさんのお部屋の前で。
あ、ガヤさんがお部屋のどあをのっくした。


『コホン…え〜と、トシくん…の龍さん?開けていいですかね?』

……しばらくの沈黙にみんなの心臓の音がおっきくなる。

『開けます!!』

ガチャリッと勢いよく開けたどあの向こうには、たくさんのお人形が綺麗に並べられたガラス棚や少し前に買い替えたというおっきめのべっどに白いおふとん。枕許にたくさんのくっしょん。
そのくっしょんの中にはシラユキヒメみたいにおねんねしてるタマさんが寝かされてる。


『…シィ〜!』

ミヤタさんはべっどの端にお座りしてて、そっとお口に人差し指を当てていた。


『服着てる!』
『良かっ…。』

へなへなと床に膝を突くみんなを訝しげに見たミヤタさん。

『…デカい声出すなよ。今寝かせたとこだから。』


リュウさん…タマさんは大丈夫?

『軽い脳震盪の上にあの瘴気に当てられたんだろ。さっきぼんやり起きたから話してみたけど意識はしっかりしてたぜ。今のところ痛みもなさそうだし。』

キタヤマさんが近付き、そっとタマさんのお顔を覗き込む。

『顔色はいいな…寝かせたって?』

『キスしただけだ。』

『き…っ。遅かったか!』

またもや飛び上がるみんな。
…ああ〜っ。またフリンさせちゃった!


でもミヤタさんはいつもの中途半端な腕組みじゃなくて、しっかり腕組みして溜め息をついた。


『んだよ?タマからしてきたんだよ。無理矢理じゃねー。』


……………はい??
『た、タマから!?』
『声デケェ。』

ど、ど、ど、どういうことっ??
リュウさんでもいいの?


狭いお部屋の入口でてんやわんやになるみんなのお顔を見て、ぶらっくミヤタさんのお口がへの字に曲がる。


『キスしてる間にコレつけやがった。しっかりしてるわ、俺の嫁。』


ん??ミヤタさんがご自分のお首を伸ばして指さして見せたソレは……。

『首輪??』

そう。タマさんがミヤタさんに贈ったご婚約のしるしの輪っかです!


『こんな結界張られたんじゃ、やりにくいったらねーよ。』

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作者名:みあん | 作成日時:2022年11月27日 0時

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