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ずっと守ってくれる人、何があってもトシコさんのそばにいてくれる人かどうかを試す為に…。
ねぇ。ニカさんじゃダメだったの？
《カワウソは…アイツは必ず仲間を選ぶ。トシコは仲間の次の存在になっちゃう。》
…ん。そか。そうだねー。ニカさんならそうかも〜。
超つんでれさんで分かりにくいし。あ、お酒飲んでたら結構でれでれなんだよ？よくミヤタさんの太もも触ってタマさんにギロンッて睨まれてる。
《…それは知ってる。ま、トシコもツンデレ好きだけど。やっぱさぁ…いざって時は真っ先にトシコを守ってくんねーと困る。それにトシコも、助けてもらった７人のことは尊敬しすぎててさ、そういう目じゃ見られなかったみたいだったしさぁ。
白いのとイケボ見てるだけできゅんきゅんしてたから、カワウソにきゅんする余地もなかったし。》
タマさんとミヤタさん見て？僕もきゅんきゅんする〜。
《………そんな純真無垢なきゅんきゅんでなくて、トシ子はもうちょい腐女子だよ？
まぁ、とにかくカワウソにはほんと悪いんだけど、トシコは俺のもんだから。》
それはネコタマさんの【正義】。
トシコさんさえ幸せになれればいい。その為ならにゃんでもする。
他の誰かは二の次。例えそれがニカさんでもご自分でも。
聞いていたキツネさんがしっぽをふわりとくゆらせた。
《ふふ…お前の勝ちだよ。あとはトシコ次第だけど、あの様子なら大切にされる喜びもすぐに味わえるだろうねぇ。さぁ、お前も満たされておいで。》
優しいお声に促され、ネコタマさんは１歩足を踏み出した。
トシコさんとともに愛で満たされる為に。
トシコさんがネコタマさんを見つけて照れ笑いするけど、トシコさんのところには行かず、クラタさんの足許にお身体をすりすり。
にゃあ…と甘えたお声を出し、喉までぐるぐる鳴らしてみせる。
『…あら、タマ攻撃しないの？蔵田さんに憑いてたモノは落ちたんでしょうか？？』
『……そ、そうだね、ははっ。』
ネコタマさんを抱き上げたクラタさんが、その耳許で囁いた。
『…ありがとう、タマくん。俺のこと認めてくれたんだよね？』
《俺がお前を選んでやったんだよ！》
クラタさんにはネコタマさんのお声は聞こえないからね。温かな笑顔でネコタマさんをナデナデ。
ネコタマさんはくすぐったそうにしてるけど、ちょっぴり恥ずかしいのか《にゃあ》とひと声。
それを聞いたタマさんが呟く。
『ネコタマが《油断すんな？》ってさ。』
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作者名：みあん | 作成日時：2022年11月27日 0時
