I need you！ (ページ8)

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Ouch！? T ページ8

久し振りに２人で過ごす宮田のお部屋に、良い匂いが漂ってきた。
宮田が唐揚げ揚げてるの。
レンジが汚いからタマにはレンチンできないって、冷凍の唐揚げだけど油で揚げてくれてる。
俺は、椅子を持ってきて、カウンターに顎乗せて見てるだけ。だって、料理してる宮田見るの楽しいんだもん。

お料理が下手というよりは、宮田は興味ないことに雑なだけだから、俺が一度教え込んだら大丈夫。俺もそこまでやんないけど、料理人でドラマに出演したから、教わった範囲内ではできるよ？
まあ、宮田は包丁は未だに使えないみたい。今は便利な食品や道具たくさん売ってるからね～、必要がないっちゃないか。

しかし、この寒いのにタンクトップ一枚で、油と格闘してる姿はなかなかの見もの。

ああ、カップルでユーチューバーになりたい。
揚げ物してる宮田を動画に撮ったこともあるけど、油が跳ぶ度にアヒャだのウヒャだの躍りまくるの。またそのステップにキレが半端ない。
見せたい。全世界爆笑の渦になって、きっと世界が平和になる。

『アッッチィ～っ！！』

あ、特大の油跳ねた。宮田が肩を押さえる。
服に油付くの嫌って裸だからね。

『早く冷やせ～。』
『肩だから無理～っ！』

仕方ない、俺の出番が来たか。
キッチンに入って火を止めてから、蛇口をシャワーにしてホースを伸ばした。

『はい、肩入れて～。』

大人しく身体を傾けて、流しに肩を入れ込む宮田。火傷はできるだけ早く冷たい流水で冷やさなくちゃ。
しばらくシャワーで水を当ててあげると、痛みが引いてきたみたい。

『後は、なんか薬…。』
『火傷って何塗るの？』

薬箱を漁って、メンタムを取り出す。

『タマ、舐めて治して？』

おっと、甘えんぼさんモードに入ったな？
可愛いけど、舐めても痛くなるだけじゃん。

『俺、わんちゃんなの？』
『ん～、どっちかってと猫ちゃん。今日はずっと鳴かせていい？』
『…うっ、なんかキモい。』
『んふ。うちの猫ちゃんは、こんなキモい男は嫌い？』

上目遣いできゅるきゅるの声出してくる。むにゅんと唇を厚く突き出して。

……あ～、嫌いじゃないんだよな～、もぉ。宮田のあざといとこ、むしろ、何故か大好物。

『…めっちゃ好き…ニャ。』

抱き寄せて、ペロペロと肩を舐め始めると…

『いったぁ～っ！た、タマ、待てっ！』

んふふ～、自分で言い出したんだからな？
しばらくやめてやんねー。

暴れる宮田を押さえ込んで、俺は気の済むまで宮田の身体を舐め回した。

fin.