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《……はぁっ！？う、撃たれた！？？…ああ、撃たれた気がしただけ？……良かった。そ、そうだね。今元気なのだから撃たれてはいないねぇ…。
しかし、全くお前たちは出掛ければすぐに危ないことを引き受けて。………私を呼ばなかったのは何故？》
しまった！キツネさんのお声が少し哀しげ。
……飼い犬にもぷらいどが…なんて言えないよぉ！
えと〜…キツネさんお忙しかったし。アヤカシさんはいなかったから…。
《ふむ。キタヤマと同じことを言うね。まぁ、そんなところがまた可愛いのだけれど。》
ごめんね？ご心配かけちゃうなら素直にお呼びしたほうがいいのかなぁ？？だけどね、キツネさんにばかり何かしてもらうだけはヤなの。
だって僕、お願い聞いてもらう為にキツネさんと仲良しになった訳じゃないんだもん……あ。《仲良し》というか、その…。
口籠もる僕の顔をキツネさんに覗き込まれて、僕は一所懸命お言葉を探した。
……んと。結局僕とキツネさんってどういう関係って表せるのかしら？
ネコタマさんは、僕を《相棒》って呼んでくれたけど、キツネさんは…あ、《兄》って《夫》とか《恋人》のことって言ってたね。それはご冗談としても《お友だち》にしては助けてもらいすぎてるし、《相棒》ならもっと僕も何か助けて差し上げたい。
こうやってお身体寄せてぬくめていただくのも、結局はしてもらってることだもんね？
本当は僕の立場からなら、神様のお遣い様だから尊敬もしてるし、きっとお話できるだけでスゴイの。
流れ星さんみたいな方のはずなの。
でもそれ以上に僕はキツネさんが大好きだ。
誰かの為に生き続けることを甘んじて受け入れて、ご自分の哀しみさえ大切に抱き締めて生きるお姿も。
憑依した相手に、お身体返す時まで傷付けず前より良い状態で返そうとするお気遣いも。
退治したアヤカシさんのお心の幸せを願う優しさも。
たまに天然ぼけして、お茶目でちゃあみんぐな可愛さも。
だから、神様のお遣いとしてのキツネさん以上に、キツネさんが好きだなぁ。
…あ、ひょっとして、キツネさんの生きてきた時間数を考えれば、僕はもはや《幼児》か《赤ちゃん》？《ホゴ対象》なのかしらん。
……むぅ。確かにそうなんですが、なんかヤダ。
それくらいに好き。
あのね？僕とキツネさんって、どういうご関係なの？
《…はい？》
思いきって訊いてみると、思いっきり訝しげなお顔されちゃった。
《……それは、答えが必要な問いなのかえ？》
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作者名：みあん | 作成日時：2022年7月10日 1時
