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祓いたまへ、ドンブリ。 ページ23

『……は?んなことあったの!?』
『アレはヤバかった。ヤベ、首伸びたーっ!みたいな。』
『亀かぁ。確かにびっくりするくらい首伸びるよね、きゃつら。』

うん。びっくりした。

『亀も一生の思い出できたじゃん。良かったね。でも、来年から園児の人数プラス亀の個体数でおやつ買わないと。』
『その前に、今、あの池に亀5体…来年5人の首が伸びる園児が遊びに来るかも…。』
『その内、他所の池からも遊びに来るな。首が伸びる園児。』
『ハロウィンてよりホラーパーティだな。』


夜遅くにこんばんは。ドンブリでしゅ。
眠くて眠くてお目目が閉じちゃいましゅ〜。
でもね、みんなが集まって温かいみるくを飲みながらお話してるのぉ。

この時間にヨコオさんが僕を抱っこしてるということは、珍しく明日はみんなお休みみたい。
ヨコオさん、寒がりだから夜にお話したい時は、いつも僕を抱っこするのぉ。湯たんぽ代わりに丁度いいんだって〜。

で、楽しそうにお話してるんで、僕は夢うつつながらも気持ち良くなっちゃいましゅ〜。
あ〜ふ…。この眠くて仕方ないのに起きてたいって時…気持ちいいなぁ。


『…てかさ、気になってたんだけどしゃ、変なことに遭う件数増えてね?
オバケ系もそうだけど、短期間でミツが2回記憶飛ばしてるし、タマは取り憑かれたし、犯罪真っ只中の旅館に泊まりに行ってるし……お祓いとか行っといたほうが良くない??』

『ミツ、前より霊感強くなった??んで、俺らにも伝染して…。』

キタヤマさん、お口を尖らせてましゅ。

『霊感は流行り病かいっ。ま、確かに最近、また前よりアンテナ増えた気はするな……あ、でも宮田だってタマに信楽焼が憑いたのすぐ気付いたんだろ?旅館は俺関係ねーし。』

『ミツ〜、信楽焼の《たぬきち》っての抜かすと俺にお茶碗くっついたみたいになる〜ん。』
『ほんとだねーっ。』

タマさんはソファで、ミヤタさんの背中からべったりミヤタさんに取り憑いてます。肩に顎載せちゃって、こちらもちょっと眠そう。
もう時計の2本の針がくっついたから、いれぎゅらあの《恋人の日》始まったのね。

『じゃ、明日お祓い行こ。何か美味いもん喰いたい。』
『…目的おかしいぞ?ニカ。』

『そこの神社さんは?』
『神主さんに事前予約しないと来てくれないんだよなぁ。ほら、え〜と、おっきな八幡宮さんの権禰宜さんたちが掛け持ちしてんの。掃除は近くの崇敬会で持ち回りだし。うちもじいちゃん時からそのまま入ってるけど。』

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作者名:みあん | 作成日時:2021年10月26日 1時

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