ひとくふう荘

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昔のビデオを僕も観たことあるんだ〜。
お顔が幼いみんなが、楽しそうに色んな道具使って、ジャカジャカドンおーべいべーポロポロンしてた。

あ、キタヤマさんは全然お顔が変わんないの。もしかして何かの魔法が使えるのかも…と、僕は疑ってます。


で、今もばんど活動は趣味として続けてるんだって！練習場所はお金出して借りたりしてたから、りのべーしょんする時に思い切って、そのお部屋を作ったの。
そのお部屋が１番お金が掛かったって、タマさんは笑うんだけど〜。

……じゃあ、ドア閉めてほしいなぁ。ご自慢のボウオンヘキとやらを是非活用してほしいです〜。



今日は久々にみんな揃ってのお休みだから、朝から張り切って練習してるんだよね〜。
……僕にはちょっと迷惑だけど。みんなが楽しいなら、ま、いっか。


『Oh！Baby〜Don't bring along my heart〜！』

……ん？

『Baby〜Don't bring along my heart〜and all .』

…んん？？

『Hey！Don't bring alongっ！！』

！！？？？


…僕のお名前呼んでるっ！！

なんでかな〜？何かあったの？それともおやつくれるとか？？
とにかく、お名前呼んでるから行かなきゃね？



僕はとてててっと階段を降りた。
あ、地下への階段…ここはゆっくり、そろぉっと降ります。ごろんごろんしたくないもん！

ちょっと狭い戸口の向こうは、僕には未知の世界。大きなお部屋にぴかぴか光る楽器がたくさん！

ミヤタさんが１番奥の大きな太鼓や金ピカのお皿の後ろに座ってる。
センガさんは長くて平たい箱の後ろ。
キタヤマさんとニカさんは…あ、アレは知ってる！ギターだ！上のお部屋で時々キタヤマさんが弾いてるもん。形も音もちょっと違うけど。
ヨコオさんは金ピカの長い…えと、ラッパ！
で、タマさんはちっちゃいギター。ウクレレだったかな？
ガヤさんはマイク。上でテレビ観ながらカラオケする時に使ってる！


『ここのテンポ、ギターもっと上げるか〜。』
『いや、指がついてかね〜。』
『……タマ、ウクレレはそのままでいい。』
『ウクレレ、バカにすんな〜っ！！』
『……ん？あれ！ドンブリが紛れてる！？』

センガさんが、僕を見つけて抱き上げる。

『どしたの〜？ドンブリもお歌歌うか？』

優しく撫でてくれるセンガさんのお手手、好き〜。


『あー、うるさかったか。』
『うるさくて、最初はアウルルルーッて遠吠えしてたけど、最近慣れてたのにな。』

うん、遠吠えしてた。
てか、思いっきり文句言ってました。

3→←ドンブリとカミナリ様。

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