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肆拾壱 ページ42

五「杏寿郎くん」
杏「よもや!Aではないか!」
五「お久しぶりだね!」
杏「目覚めぬと聞いていたが大丈夫か!」
五「嗚呼、この通りだよ。ご心配おかけしたね。」
杏「いや、心配はしていない!」
五「あ、してないのね。」

散歩の帰り。
五月雨は煉獄杏寿郎と出会った。
煉獄は、柱合会議で見なかった五月雨を見つけ、調子を伺っていた。

五「これから任務かい?」
杏「いや!任務ではない!」
五「あらそうなの?」
杏「だが近々任務に出るぞ!」
五「あ、そうなんだ。大変そう?」
杏「十二鬼月かもしれないからな。」
五「…」
杏「A。」
五「なんだい改まって」
杏「寝癖がついているぞ!」
五「え」

笑いながら五月雨の元を過ぎていく煉獄に、いつもとは違う雰囲気を感じた五月雨。
いつもならおちゃらけて無視するのだが、今回は違った。

五「杏寿郎くん!」
杏「む!なんだ!」
五「あ…いや、次の任務も頑張ってね!」
杏「うむ!」

遠ざかっていく煉獄の背中を何故か落ち着かぬ心音と共に見送り、五月雨は自分が向かうはずだった方向へと足を進めた。

五「何も無いといいのだけれど…」

誰にも届かぬ独り言。
鎹鴉は静かに五月雨を見ていた。

鴉「…世話ノ焼ケル奴ダ」

ばさりと羽を羽ばたかせ、鴉はどこかへと消えた。
五月雨の表情は優れぬままであった。

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Kiitigo(プロフ) - 涙さん» 一応柱ということで進めています。わかりにくい表示で申し訳ないです。 (2019年11月28日 23時) (レス) id: 365b906ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 階級は柱と甲どちらでしょうか? (2019年11月28日 23時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kiitigo x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 22時

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