参拾壱 ページ32
※視点変わります
真っ暗な中、どこかへ歩みを進めている。
そのどこか、はわからないが、ただ真っすぐ、歩みを進める感覚がある。
下弦と竈門炭治郎の戦いが脳裏に浮かぶが、そのあとのことは知らない。
自分は今、どこに向かっているのか、必死に頭を回しても答えは見つからない。
五「…どこだ、ここは。」
「…こんにちは。」
どこからか、声が聞こえた。
耳に心地のいい声。
懐かしい声。
…でも、覚えはない。
「…ここは、君の意識世界だ。」
五「意識世界?」
「そう。君は今眠っているんだ。」
五「、炭治郎くんは!?」
「さぁね。無事だとは思うけど。」
五「それで、なんでここに…?」
「それは僕にもわからない。だってここに来たのは君の意思だから。」
意識世界の中だと言うのに、頭痛がしてきた。
声に反応しているのはわかる。
聞き覚えがあるから。
でも、記憶の中にその声は存在しない。
婆さんと出会ってからは、婆さんの声と、たまに来るじいちゃんの声だけが唯一記憶にある声だ。
なのに、なんだろうか。
このざわざわとした感じ。
五「君は、前にあったことあるかい?」
「…やっぱり、忘れているんだね。」
五「…え」
「…いつか、思い出したらまたおいで。」
五「どういうこと!?」
「…僕は、君にあったことがある。君は僕にとって大事な人だよ。」
五「…誰、なんだ」
「……さぁ。もう、目を覚ます時間だ。…またね。」
何も収穫を得られないまま、視界が明るくなってきてしまった。
…いや、得られたか。
忘れている記憶があること。
"僕"と言っていたから、多分男の人が、知り合いにいること。
きっと、街で出会った(?)少年だ。
とにかく、意識を戻す。
もうこの世界に用事はないから。
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Kiitigo(プロフ) - 涙さん» 一応柱ということで進めています。わかりにくい表示で申し訳ないです。 (2019年11月28日 23時) (レス) id: 365b906ec4 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 階級は柱と甲どちらでしょうか? (2019年11月28日 23時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kiitigo x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 22時