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弐拾弐 ページ23

五月雨が目を覚ますと、日は高く昇っていた。

五「……久々によく寝た。」
鴉「起キタカ」
五「うん。おはよう。」
鴉「…寝起キガ普通ダナ」
五「寝起きはいつも普通だぞ?」

朝食と着替えと支度を済ませ、五月雨と鎹鴉は昨晩と同じ場所へ向かった。
道中で全く人とすれ違わないことに少し違和感を抱いた五月雨だが、向かっている場所も人の気配がないことから、気にしないことにした。

五「さて、そろそろ教えてもらおうか。」
鴉「…視察ダ」
五「視察?」
鴉「ソウダ。街ヲ見テ回レ」
五「……なんでまた。」
鴉「オ館様カラノ司令ダ。」
五「兎に角行けってことね。わかりましたよ。」

五月雨はどこか不服そうな表情をしたが、これ以上追求しても答えないことを分かってか、黙って歩いた。
やがて着いた街は、暗がりで見えたものよりも静けさを醸し出していた。
普通の街から人のみを一切消し去ったと言えるほど、建物は綺麗であった。

五「…なんか、気持ち悪い。」
鴉「ジャアナ」
五「待って待って、鴉くん。」
鴉「ナンダヨ。」
五「これはいつまでいればいいんだい?」
鴉「俺ガ戻ルマデ」
五「夜には戻るよね?」
鴉「嗚呼。」

そう言うと鎹鴉はどこかへ飛んで行った。

五「兎に角、街を回るしか無さそうだな。」

五月雨は鎹鴉を見送ると歩き出した。

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Kiitigo(プロフ) - 涙さん» 一応柱ということで進めています。わかりにくい表示で申し訳ないです。 (2019年11月28日 23時) (レス) id: 365b906ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 階級は柱と甲どちらでしょうか? (2019年11月28日 23時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kiitigo x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 22時

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