僕はアイドル☆ちょぎゅ６ (ページ29)

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219.きっかけページ29

ーキュヒョンsideー

玄関を開くとソナちゃんがいて、俺たちと一緒に居るサリを見て泣き崩れた。

SW「ソナさん、とりあえず中に入りましょう。」

シウォンヒョンがソナちゃんを支えてくれて、リビングに集まった。

…

HC「コレ…全部お前の仕業だよな？」

ヒチョルヒョンが出したのはAに届いた嫌がらせの手紙。

サリ「私を捕まえるつもりで挑発するような事したんですよね？しかもあの女はAじゃなかったし…」

ウィッグを取り、自分の服に着替えて出てきたへジンを見ながらそう言った。

サリ「身代わりを立ててまでAの事を守りたいんですか？(笑)せっかく居なくなったと思ったのに…」

ソナ「何で？！何でこんな事…」

サリ「何でかって？(笑)ソナはAとキュヒョンの事知って裏切られたと思わなかった？！」

…

サリ「A-CHAの初ステージの時、ここで3人で見てたよね？そしてAがトイレに行ってる時にAの携帯が鳴った。ディスプレイが見えて…」

あっ…

胸がドクンと音を立てた。

サリ「そこにはキュヒョンの画像…“マンネ”って文字。Aに兄弟なんて居なくて、“マンネ”なんて呼ぶのは1人だけ。それにあんなキュヒョンの画像…私見たことない。」

俺が設定したやつだ…

HC「は？たったそれだけの事で何が分かる？たまたま見た事無いだけかもしれねーだろ。」

ソナ「ファンなら分かります。アップされる度にチェックしてるから…。それがいつのモノかだって分かるんです。」

サリ「しかも自撮り。大きなテディベアとの2ショット。私服でノーメイクですっごい嬉しそうに笑ってて…そんなのが話題にならないわけが無い。」

そうだ。俺たちはいつでもどこでも写真を撮られて…

友達と撮った写真だって、どこから漏れたのかいつの間にかネットに上がってる。

サリ「その写メが出回ってないって事は…キュヒョンが撮ってAに送ったか、Aの携帯で撮ったか。それしかない。それにAの車には同じようなテディベアが乗ってる。」

全てが当たってて言葉が出なかった。

サリ「最初は信じられなかったけど、その後Aが電話しに行った時にトイレに行くふりして…寝室の前で聞いてたらハッキリ聞こえた。Aが“キュヒョン”って言ったのが…」

全部…全部俺のせいじゃん。

勝手に写メ撮って、勝手に設定して…

その上あのタイミングで電話して…

…

LT「キュヒョン…？大丈夫か？」

心配そうにコッチを見るヒョン…

ダメだ。
俺がしっかりしないとAを守れない。