僕はアイドル☆ちょぎゅ 12

463.ぎゅぺん？！ ページ20

ーキュヒョンsideー


それ以上何も言わずにAの手を引いて部屋を出た。


RW「どうしたの？大きな声が聞こえて…A？」


Aは俯いたまま、ただ首を振った。


今泣いたら皆に変に思われるから…


相当我慢してるはず。


KH「何でもないよ。俺今日Aの家に泊まるから。」


他にも何人かが部屋から顔を出していたけど、リョウクにそれだけ伝えて玄関を出た。


…


Aの家に着いても、黙って下を向いたまま…


KH「ヒョンの言ったことは気にしなくていいから。本当に周りが見えなくなってるみたいで…」


A「私…キュヒョンのファンになろうかな？(笑)」


やっと上げた顔はとてもじゃないけど笑ってるようには見えなくて…


Aにこんな顔をさせるウニョクヒョンにまた腹が立った。


A「他のお兄さんたちもそうだけど、元々ファンだったからって最初から“オッパ”なんて呼んじゃって…馴れ馴れしかったかも(笑)」


そんな事ない。
ヒョン達みんな“妹ができたみたい”って喜んでた。


A「家族になれたかもって思ってたけど…所詮ただのファンなんだよね。私図々しすぎ(笑)」


KH「そんな事言わないでよ。Aはちゃんと俺たちの家族だから。」


Aがただのファンだなんて…


きっとヒョン達誰1人としてそんな事思ってない。


皆で居るときはちゃんと俺の兄さん達だって割り切ってる。


それは誰より俺たちが分かってるはずなのに…


KH「それにウニョクペンじゃないAなんて考えられない。」


こんな事彼氏の俺が言うのも変だけど…


KH「ムカつく事もたくさんあるけど、ウニョクヒョンを応援してるA好きだよ。キラキラしてて…」


A「すぐ怒るくせに…」


KH「うん。でもどうせ俺のファンになってもあんなに情熱的になってくれないだろうし…」


自分で言っておきながら少しモヤモヤする。


KH「だから、ウニョクヒョンを諦めないであげて？」


俺がそういうとやっとAは泣きながら抱きついてきた。


きっとヒョンだってすぐに気付いてくれるはず。

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