-8枠- ページ9
シ「勢いで来ちゃったけど……」
俺は呼吸を整えつつ、店の前で1人葛藤していた。
シ( やっぱ、押し掛けるのは不味いよな… )
シ( 俺ストーカーみてぇじゃねッ!? )
シ( でも、少しだけ…なら… )
シ( いやいやいや!!これじゃあ、この間ウロウロしてた男の子達と変わらねぇぞッ!? )
シ( 違う、俺は飲みに来ただけだ!!別にちょっと見てみたいとかそんなんじゃねぇし…… )
すると、道行く人が俺を怪しんでいた。
シ「はぁ…何やってんだ俺…」
思わず自分の行動に失笑した。
シ「あー、くそ!!こんなん、俺らしくねぇッ!!」
俺は勢い任せに、店の戸を開けた。
マスター「あれ?予約しないで来るなんて珍しいね?取り敢えず、奥の個室に…」
Twitterを見た時
彼女がUPしていた写真にピンと来た。
シ( ここ…俺知ってる。 )
曜日で決まったおつまみが出て来る。
俺も何度かTwitterに上げた事がある位、彩りも綺麗で味もピカイチ。
何度も打ち上げで使わせてもらっている居酒屋の一つ。
徒歩圏内に有るが故にリスナーバレを避ける為、
何時もは予約してから行くようにしている。
シ( そりゃ、突然来たら驚くわなww )
マスターの慌て様に、思わず苦笑いを浮かべた。
するとマスターの背後から、
こっそり此方を見つめる視線と俺の視線がぶつかった。
結衣『…………あれ?』
シ「…………あ。」
俺と彼女の声が被った。
するとマスターはとんでもない勘違いをしだした。
マスター「え?………あ!なるほど。」
シ「え?」
マスター「もっと早く言ってくれれば協力しますよ?水臭い。じゃあ、此方になります。」
結衣『へ?』
シ「あ、いやいやいや!違ッ
マスター「飲み物とか先に向こう持って行っとくから。」
結衣『え、待っ…ちょちょちょッ!?』
シ「は?ちょ、マスッ……え〜…マジか…」
結衣『本当、ごめんなさい!!私、思わず声に出しちゃってッ…』
シ「あーいや、全然ッ!!…えっと、取り敢えず…此処じゃアレなんで、折角だし奥に移動しません? 個室なんすよ、あっち。」
結衣『え、でも…』
シ「良いから良いから、俺的にはラッキーな状況だし。」
結衣『え?なんて?』
俺は自分の唇に人差し指を当てながら、小さく手招きをした。
シ「しー…ほら、早く。」
彼女は状況が飲み込めず困惑気味に首を傾げつつ、俺の後に続いた。
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とびじゃす#(プロフ) - あにゃさん» いえいえ!楽しみによんどーよー^ ^ (2018年9月12日 2時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - とびじゃす#さん» お待たせしましたー!!遅くて本当に申し訳ございません。 (2018年9月12日 0時) (レス) id: 2d6d468a89 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - めっちゃオモロイから更新頑張って! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - 妃菜さん» 嬉しいコメント、本当心の助けになりました!!ご心配をお掛けして申し訳ありません!!今は回復して少しでも良いものが作れるように日々頑張っておりますので、今後とも宜しくお願いします!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 2d6d468a89 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - MMさん» いつまでも待ってます!このコメントにウルウルしちゃいました!!心が温かくなり、本当嬉しかったです!!これからも頑張りますので、何卒宜しくお願いします!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 2d6d468a89 (このIDを非表示/違反報告)
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