見つめるだけじゃ始まらない -Fischer's. Silk Road-

-1枠- ページ2

結衣『おはよ…みんな〜…』



今日は休日。
朝から配信をスタートさせた。



結衣『今日何する〜？……あ、そうだね！！昨日の夜話してたコスメ買いに行こっか！！』



私は流れるコメントに目を向けながら朝ごはんを食べ始めた。



結衣『じゃあ、とりあえずこの枠はメイクだね。』



時間がある時は必ずと言っていい程、配信をしている。



偶に行うオフ会では、
いつも沢山の人が集まってくれる。


友達も増え、色々アドバイスを貰ったり新しい事を学ぶ事が出来る。




結衣『じゃあ、メイクしていきたいと思いまーす。』




こうして私の休日が始まっていく。









マ「何見てんの？」



マサイが俺の携帯を覗き見る。



マ「何、ビューティーにでも目覚めたッ！？ww」


シ「んな訳ねぇだろwww」


マ「唇を薄く見せる方法とか
シ「うるせぇよwww」



久々にツイキャスを開きトップに出て来た人の配信を見てみた。



人が集まるという事は、
それだけ惹きつける何かを持ってるという証拠。



俺はその女の子の配信を見続けた。



コメントの流れるスピードは尋常じゃ無い。



一人一人拾ってく事なんて無謀だ。



俺達も、偶にYouTubeで生配信するけど全てのコメントに反応は出来ない。



それでも、メイクしながら的確にコメントを返す彼女に感心した。




シ「ちゃんと見てんだな、やっぱ。」


マ「俺思うんだけどさ、女の子のビューティー系って凄いよね。」



マサイも隣で眺めながら呟いた。



マ「すっぴん晒す訳でしょ？ほら、女の人って割と気にしてる所じゃん？だから化粧する訳で…」


シ「………言われてみれば、そうだな。」


マ「すっぴん晒せるなら化粧要らねぇじゃん。」


シ「それは違うだろww世間体だよ、世間体。」


マ「あぁ〜…男が髭剃るのと同じか。」


シ「ま、まぁ…好みはあるけどな？見栄え悪いし俺は剃るけど。…………いや、なんの話だよwwww」




そんな事を話してる内に、メイクを終わらせた彼女はお店に行くと言って一度配信を終わらせた。



素顔は可愛らしい女の子だったが、
化粧が終わる頃には見違える程大人びた綺麗な姿がそこには合った。




マ「化粧ってスゲー。」


シ「最後は別人だったなwww」




男2人、思わず感心してしまった。




マ.シ「「 女って、こえーな。 」」




見た目に騙されてはいけない。



俺達は、そう心に誓った。

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