気分上々 ページ1
至side
珍しく早く上がれた仕事。
と言ってももう4:30。空が傾き始めていた。
久々にゲーセンでも行くか
いつもならまだ会社にいる時間にoffモードのスイッチを入れて、
身体の中のストレスが抜け出る感覚と共に自然と口角が上がる。
なんかいい事起きる気がする。
自分でも驚くくらい気分上々だ。
「お、至さんじゃん。今日は早いっすね。」
突然現れては後ろから肩に腕を回して来て、ヘラっと笑ってみせるコイツ、
摂津万里は、ゲーセンに向かう俺の足取りを乱した。
「何。ビックリしたんだけど。んじゃ俺はゲーセン行くから。それとも一緒に行」
「やめた方がいいと思うっスけど?」
俺の誘いを遮ってニヤニヤと笑いながらどこかを指差す万里。
「ほらアレ。至さんの会社の人じゃねーの?」
「うわ、.......なんで知ってんの」
「こないだ飲み会かなんかこの辺でしてたっしょ?見かけたから。」
「へえ......」
これでゲーセンには行けなくなりましたね?
なんてムカつくことを言うコイツを殴って(弱い)
「何が目的なわけ」と聞く。
「たまには一緒にストリートACTしましょーよ。」
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作者名:杏兎 | 作成日時:2018年9月13日 4時