アンチvsアンチ抹殺部隊【リレー】【アンチ抹殺委員会】Ⅱ (ページ6)

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兄(宇宙光里) ページ6

『…』

窓の方にそっと顔を向け、みんなが訓練をしているのを眺める。

案の定ルネはたのしそうに体を動かしていた。

あの運動神経の良さと気配の消し方だとそのうち隠密部隊などができそうだ。

…暇だから少し昔話でもしようかな

お兄ちゃん…宇宙光瑠はめちゃめちゃ強い。

本当の実力は私や天星にも並ぶくらい。

それは何故か？

それは私、天星、お兄ちゃん、3人とも同じ師匠に習ったから。

私は体術や実行系、天星は解析などの計画系、お兄ちゃんは花道や社交技術。

各々の得意分野を活かし本来は3人リーダーにしようと言っていたのだが…

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「俺はリーダーにはならない」

第一次占ツク大戦の後処理の時推薦されたにもかかわらずそう言った。

「なんでだよ！」

普段はBL以外であまり熱くならない天星もこの時は本当に怒っていたようで。

「光瑠は俺より実力あるじゃん！」

私も同じことを思ったのを今でも鮮明に覚えている。

「俺がリーダーになると宇宙財閥の人間だからって言われるだろ？
先にこの委員会を作りたいって言ったの光里だし。俺はリーダーにはならないよ」

後から気づいた

お兄ちゃんは私の名誉を守ってくれたことを。

名誉なんてほしくて委員会を作りたいと言ったわけじゃない。

そう言っても、「だからすごいんだよ」と流されるだけだった

今でも兄が私をリーダーにした理由はわからないけど――――

リーダー務めを少しでも果たせたら、と思う。