アンチvsアンチ抹殺部隊【リレー】【アンチ抹殺委員会】Ⅱ (ページ12)

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連携　（霊珠）ページ12

「アンチが……100人も！？」

同じ医療班の菜緒から連絡を受けた私は、医療班を遥に任せ、慌ててリーダーの元へ走った。

リーダーは、第一次占ツク大戦の事がかなりのトラウマになっているはず。
トラウマが呼び起こされれば、多分混乱して、アンチの格好の餌食。

リーダーの部屋は最上階だから来るにはかなりの時間がかかるけれど、
100人も居るのだから、辿りつかれるのは時間の問題。
もしかしたら、今も増え続けているかもしれない。

「リーダー！！……リーダー？」

駆け付けたときには、リーダーは床にへたり込んでいた。

「リーダー！！しっかりしてください！！」

光里「あ……霊珠…できるだけっ…死者を減らし…て」

そう言って、リーダーは気を失った。

「出来るだけ死者を減らして」

それが、リーダーの命令。

素早くスマホを取り出し、妹の日向へ連絡する。
数回のコール音とともに、日向が電話に出た。

『もしもし！？今、ちょっと立て込んでるんだけど！！？？』

「リーダーからの命令よ。『なるべく死者を減らして』」

『え……もう、天星リーダーが何人かやっちゃったよ？』

「もう何人かやってても良いわ。今からでも減らしなさい。
気絶させるなり拘束するなり何なりして、至急医務室へ連れて行きなさい。
日向は特殊能力部隊の隊長でしょう、貴方の権限をフルに使って攻撃班全員に伝えて」

『分かった！！』

そう言って、電話は切れた。

リーダーの背中と膝裏に手を差し込んで抱え上げると、医務室へと走った。